しーさるの鉄日記

肥薩おれんじ鉄道2021春改正


肥薩おれんじ鉄道の2021年3月13日ダイヤ改正、改正概要は以下の通り。

●下り列車の出水での接続時間を見直す。また、八代、川内でのJRへの接続を見直す。

●快速『スーパーおれんじ』、『オーシャンライナーさつま』の運転を取り止める。快速廃止に伴い出水発11時24分の川内行、米ノ津発16時19分の川内行、川内発18時17分の新八代行を土日も運転する。

●川内発17時38分の上川内行の運転を取り止める。また、水俣発6時05分の隈之城行を米ノ津発に短縮変更させる。

●『おれんじ食堂』2便を新八代発11時10分から10時40分に繰上げ、新幹線からの接続を改善させる。

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肥薩おれんじ鉄道の2021春改正、土日運転の快速などを廃止する他、出水での接続時間を見直すことになった。

まず、八代発7時58分の列車が出水で9時23分から10時まで停車していたのを2分に短縮、以降、午前中の八代発出水行4本を15~28分繰上げ、出水発川内行4本を7~26分繰り下げる。八代発7時58分の出水での停車時間が短くなることで、10時台の列車がなくなったため、出水発10時19分を新設して10時15分着から接続させる。このことで接続時間47分だったのが4分に短縮する。出水発12時52分発と13時46分発については、一本に統一して出水発13時18分に、八代発から2分で接続させ、川内では鹿児島中央行に3分で接続する。

肥薩おれんじ接続を行なう鹿児島線八代行の、新八代での下り新幹線からの接続を見ると、いずれも良くなっている。例えば10時台は、新八代着9時29分の『さくら』から新八代16分待ち、八代36分待ちだったのが、10時19分の『さくら』から新八代27分待ち、八代3分待ちとなり、20分ほど短縮されることになった。新水俣は10時33分着の新幹線に対し、11時22分が10時54分になったは改善だが、11時45分の新幹線からは11時49分と厳しいものになった。新水俣駅の新幹線コンコースから構内踏切経由して肥薩おれんじホームという構造を考えると、階段付近で待機していれば間に合わなくはないけど。

一方、出水駅では9時09分着の『さくら』から時刻繰上げの9時21分に接続するものの、9時50分着の『さくら』からは10時00分だったのが10時19分、10時40分着の『さくら』からは11時17分だったのが24分に、11時52分着の『さくら』からは12時05分だったのが12時18分、といった具合に10分前後長くなっている。川内での鹿児島中央行への接続時間も13~26分となっていたのを2~6分に短縮する。2分乗換は川内のホーム上だからこそできる接続だ。

新八代乗入れについては、午後時間帯で14時台、16時台だけだったのを14~17時台まで4本全て乗入れとしている。このことで新八代着14時54分の下り『さくら』が15時22分の川内行に、17時14分の『さくら』が17時26分の川内行に新たに接続する。

その代わり12時台、22時台の乗入れを取り止める。いずれも熊本方面鹿児島本線が近い時間に走っているから、新幹線への接続には支障はない。特に、22時台上りに至っては八代で熊本行を先行させてから新八代へ行く状況だ。

土休日ダイヤにおいて、八代~出水間で運転している快速『スーパーおれんじ』2往復、出水~川内間で運転している『オーシャンライナーさつま』2往復については運転を取り止める。

肥薩おれんじ鉄道の快速の歴史を振り返ると、3セク化の2週間後、2004年3月に『海風』を新八代→阿久根間、『潮騒』を川内→佐敷間で設定、翌年には運転区間を全線に延ばした。2008年改正で、熊本と出水を結ぶ『スーパーおれんじ』、鹿児島中央と出水を結ぶ『オーシャンライナーさつま』を2往復ずつ運転、肥薩おれんじ鉄道線内だけでなく、JR鹿児島線内でも優等運転を行ない、新幹線を使わずとも熊本、鹿児島中央への速達性を確保した。ところが、2019年3月の改正でJRへの乗り入れを取り止めた。そのうえ、2020年7月の豪雨災害で11月まで運休に、さらにコロナ禍による定期外客の利用減が追い打ちをかけた。

快速が運休になったため、通学需要が見込める時間帯を中心に、土日運休の列車を運転する。土日夕方に鹿児島中央から草道~牛ノ浜間各駅への利便性が確保された一方、快速停車駅は土日に停車本数を減らすことになる。快速と普通の所要時間差は10分もないから、停車時間や接続時間を見直せば問題ないのだろう。

川内発17時38分の上川内行は、新八代行の3分後の謎チョン行、送り込みというわけではななさそうだし、設定された理由が謎。水俣発6時05分の隈之城行が米ノ津発に短縮変更となることで、水俣と袋での鹿児島方面始発は48分繰下げとなる。新水俣まで出れば、6時37分の新幹線がある。

おれんじ食堂は、出水から新八代へ向かう朝食便と、新八代から川内へ向かう昼食便を、約30分繰上げる。朝食便は出水発7時54分、改正前は出水着8時08分が接続していたが、今回の改正では接続するおれんじ鉄道の列車が出水着6時40分と繰り上がり、川内以南からは新幹線を使わないと乗り継げなくなる。一方、新八代着は10時14分から9時39分に繰り上がるので、新大阪行『さくら』への接続時間が35分から8分に短縮される。おれんじ食堂の客層を考えると、少し短いような。

昼食便の新八代発11時10分だったのを10時40分に繰り上げる。このことで10時19分着の『さくら』(新大阪発6時50分)からの接続時間を51分から21分に短縮する。周辺に何もない新八代51分待ちは厳しいからな。新八代発は30分繰上げたものの、停車時間を長く確保したので、川内着は14時56分から14時46分の10分繰上げとなる。

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