京阪電鉄では1/31にダイヤ改正を行った。特急、ライナー関係の改正概要は以下の通り。
●3000系全編成に『プレミアムカー』を連結して、『プレミアムカー』連結の特急を増発する。特にデータイムは全ての特急に連結する。なお、土休日ダイヤで出町柳発6時28分、22時38分の特急については『プレミアムカーサービス』を取りやめる。
●三条発7時00分の『ライナー』を新設する。夜間のライナーについては、淀屋橋発19時04分、21時58分に変更する。
●快速特急『洛楽』の最速所要時間を50分から48分に短縮する。また、平日データイムを中心に特急の所要時間を1分短縮させる。
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先日の京阪電鉄のダイヤ改正、まずライナーと特急を見てみる。
今回の目玉は3000系への『プレミアムカー』連結で『プレミアムカー』連結の特急を増発、特にデータイムは全ての特急が『プレミアムカー』連結での運転となる。『プレミアムカー』の運転本数は改正前が平日54往復、土休日京都方面59本大阪方面57本だったのが、改正後は平日京都方面88本、大阪方面89本、土休日京都方面94本大阪方面92本と35本ずつ増える。ほとんどの時間帯は毎時2~3本増える計算だ。
運用は8000系と3000系で独立しており、データイムについては改正前も改正後も使用車種に変わりないようだ。
京阪3000系『プレミアムカー』は、8000系同様、出入口扉は金色になっているものの2枚扉に変更、側窓形状も統一している。座席配置は8000系と同じだが、シートピッチは1040ミリ、8000系の1020ミリより拡大し、N700系新幹線並みになっている。大型テーブルは背面だけでなく、両端部の壁やエントランス部のガラス仕切り壁にも設置、インアームテーブル装備の座席もある。また、AGCのinfoverreというガラスサイネージを、車内と車外表示装置に採用している。
改正前の平日の出町柳発を見ると、『プレミアムカー』連結特急は6時台2/5、7時台1/5、8時台3/6となっており、特に6時36分の次は7時56分までない。今回の改正では6時24分、51分、7時08分が新たに『プレミアムカー』連結での運転となる。そのあとの3本は一般車での運転だが、7時57分から16時18分までは全て『プレミアムカー』連結での運転だ。夕方以降は一般車特急が毎時1本不規則に入るようになる。土休日はリリースの2本以外に6時10分、23時20分の特急淀屋橋行き、23時59分の特急枚方市行が一般車での運転となっている。
改正前の平日の淀屋橋発を見ると、7時51分の『プレミアムカー』の次は8時51分までない。今回の改正では、7時58分、8時10分、19分が新たに『プレミアムカー』となり、60分のタイムラグが半分くらい縮まる。このうち、8時10分は8000系運用に変更する。それ以降15時10分までが全特急『プレミアムカー』連結となる。
そのあと、淀屋橋発15時20分、16時00分、17時30分、18時10分、19時00分、40分、20時20分、21時48分、22時01分が一般車での運転となる。このうち19時00分、22時01分は『ライナー』が近い時間帯に設定されている。
土休日の出町柳方面は、22時台まで全特急『プレミアムカー』連結で、23時台の3本が一般車だ。
朝の『ライナー』については、枚方市発7時14分の19分後に三条発を新設、このことで京都府内では改正前より45分早い時間帯の『ライナー』に乗れることになる。三条発だが、出町柳方面からの普通の接続はなく、3000系特急を5~7分後追いすることになる。
夜は、淀屋橋発21時50分を21時58分に繰り下げ、21時47分の特急の後追いから22時01分の特急の先行にする、なお、ライナーの後の53分の急行については準急に格下げする。
特急は淀屋橋発22時48分の出町柳行を樟葉行に短縮変更している。樟葉から先は香里園で抜いた準急を待たなければならない。この準急は丹波橋で1本後の特急に抜かれるので、その先は有効本数が1本減ったことになる。なお、この特急が樟葉行になったことで、出町柳で接続していた23時50分の叡電が廃止になっている。
特急は、データイムにおいて1分の時間短縮をすることに。新しい多情報連続式ATSの全線への導入が完了したことによる時間短縮だ。
出町柳方面は樟葉までは時刻変更ないが、中書島発の一部時間帯や丹波橋発は1分繰り上がっている。出町柳での折り返し時間は維持したため、出町柳発は1分繰り上げ、京橋着は2分繰り上がる。このことで、午後時間帯において、大阪環状線の大阪方面への接続時間が8分だったのが5分に短縮される。
『洛楽』の淀屋橋~出町柳間の所要時間は最短48分に短縮することに。48分というのは20年以上前に運転されていた京橋~七条間ノンストップ特急と同じ所要時間だ。時間短縮したのは先述の信号システムの改良だけでなく、上り夕方の急行の運転を取りやめたためだと思われる。
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