知らなくても生きていけるけど知っていると人生の幅が広がるかもしれない、いわゆる教養の一つである。古典落語の題材にしばしば使われ、「崇徳院」「千早ぶる」など定番中の定番ではないか。特に千早ぶるは、知ったかぶりのご隠居が適当に解釈していくだけの進行がいうほど面白くもなくオチもよくわからないけどまあ「自分は教養がある」と思われたい人が一応笑うことになっている。崇徳院は、これ一本でよく話を膨らませたなという名作寄りの話で、歌の意味もそのままだから、ああこういうことを詠んでいるのだなと大変わかりやすい。
落語以外にもいじられることがあって、好きなのは清少納言の
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 服のはるやま
30年近く前の「月刊タウン情報かがわ」投稿お笑いコーナーの個人作品で、「紳士服のはるやま」という中堅チェーン店があるんだけど、うまい具合に「衣」と「服」がかかっている秀作。
なんか百人一首の日らしいすな。それで話題を少々。
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