pHは、ラテン語起源で、pondus Hydrogenii、つまり「水素指数」の略号です。
だそうです。それより下の話は皆目分からぬ。
よそを探すと、「水素イオン濃度の逆数の常用対数を示す値」とかいって、ますます分からぬ。
ええしかし、食品について「アルカリ性食品」とか「酸性食品」とかあったりしますでしょう。あれは、食品そのものの酸性度を表しているのではない、とのことです。体内に入ってアルカリ性を示すもの(カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどを多く含むものは、体内でCa2+,Na+,K+,Mg2+などの陽イオンとなる)、体内に入って酸性を示すもの(リン、硫黄などは、陰イオンとなる)、という分け方なのだそうです。
あの酸っぱい梅干が、酸性食品ではなくアルカリ性食品だということは、その意外性から皆に知られています。しかし、梅干そのものは、実のところ酸性が強いのだそうです。酸っぱくて酸性。それ普通じゃないか。訳も分からずアルカリ性なんだと思い込んでいたので、意外にも意外な驚きでした。
ところが、水素イオンとの関係はいまだ分からないまま。一般の人(?)と理系の人の間に横たわる、大きく深い溝なんである。そういうことは「分かりきったこと」なのか、誰も丁寧に教えてくれないんである。
水素イオン濃度。
つまりプロトンの濃度は、ブレンステッド-ローリーで定義されるところの酸性・塩基性の指標ですね。
実際のところ、酸性・塩基性で健康を害することはないと思います。
そもそも、血液自体が緩衝液(pHの値の変化を緩やかにする)ですから。
健康に影響があるとすれば、酸性度よりもタンパク質などといった、分子的要因の方がはるかに大きい。
今話題のBSE問題やら、食中毒とか。
関係ない話ですが、遺伝子組み換え食品なども、もしかしたら変異タンパク質を持っているかもしれませんしね。
まあ、食物と化学の知識を下手に組み合わせた話題なんて、話半分で聞いとけば良いんですよ。
試験管と細胞の世界を一緒にすること自体、滑稽なんですから。
たんぱく質というと、アミノ酸飲料など思い出します。味の素「aminoVITAL PRO」は相変わらず高く、筋肉の回復に効くのか効かないのかよくわからない(厳しい練習を継続的に行っている人でないと実感できないのではないか)けど、なんとなく飲むことはあります。話半分といいながら、まあブランドに信頼感があるわけです。つい踊らされて。
体重62kgにアミノ酸3.6gがどれだけの仕事をしてくれるのか、っていう疑念もありますが、待てよ、そういえば、本当は10倍くらい飲まないと効果もないだろうけど何の副作用があるか分からないから食品として安全な程度に薄めてある…ようなことを聞いたことがありました。要するに、飲んでもあんまり意味ないよと。でも、なんとなく飲む。滑稽でもねえ。みんなが飲んでいるのを見ると、なんか効きそうな気がするじゃないですか。