今年も「ふじ丸」が来る。大きい船が間近に見られるのは楽しみで、そりゃ横浜港や神戸港みたいに巨大船は着かないけど、それでもなんか胸が躍るといいますかね。作った人に対する敬意が、来てる人の半分くらいから感じられて、大きな船を見上げる人々の間に一体感があるようなないような。そして、乗組員もまた誇らしげなのだ。いい船に乗っているのを自慢するみたいに。これがまた船に対する敬意なんである。
この間、テレビであの映画「タイタニック」を放送していたのだそうで、支店の管理人のおじさんたち(元三井造船所の従業員だったりする)が「見た見た」と盛り上がってた。聞いていると、注目は、乗員乗客の織り成す人間模様ではなく、タイタニック号そのものにしかなかった。発電機が下にあるんだから水が入ったら電気がいつまでもついてるわけないよなー、とか、今の船は中を仕切ってあって一箇所穴が開いたら反対側にも水を入れてバランスを取って…とか、何やらの護衛艦の鋼板の薄さがどうとか、溶接と鋲についての論評とか、いったい映画の何を見たのかというような。でも楽しそうだった。
いいもんですよ。たまの・港フェスティバル。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます