新しめの「歯科・矯正歯科クリニック」が近所にある。木目の化粧パネルを多用し、古風な吊り灯明(洋風)で揃え、目に見える配線はほぼ隠していて外観にこだわっている風がわかる。待合室には、去年改装工事をした際の完成写真が、その外観のエッセンスをより抜いた写真集仕立てになって置かれていた。深田建築デザイン研究所って書いてたと思う。歯医者建築の雄なのでしょうか。
土曜の午前中に診察を受けに行くパターンなので、「渡辺篤史の建もの探訪」の余韻があるのかどうも内装をこまごま眺める。そうすると、電気スイッチが我々の目の届くところに一つもないことに気がつく。待合室、洗面所、新たに組み付けられたおむつ替え部屋、診察室などどこにもだ(写真集にはまだ我々の知らない研修室っぽい部屋も写っていたけど、そこはスイッチ目線で見ていなかったのでわからない)。
これはご主人こだわりましたねー、と言いたいところだけど、電気プラグを差すコンセントはいくつかある。これが、コスモシリーズワイド21ベージュなのは無念。あの出っ張りはきっとそう。アドバンスとかSo-Styleとか、そのへんは2014年頃には出ていたように思う。ましてや去年の改装なら次のEXTRAシリーズもあっただろう。機能性能面の主な変更はスイッチ部分なんだろうけど見映えの向上も無視できないところで、まさにこの歯科・矯正歯科クリニックでこそこだわるべきポイントではなかったろうか。
他が統一的だから、一点だけ平凡な部材だと目立つのよね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます