コブログ

固い人の固い人による固い人のためのブログ。

夜明けの街

2006年02月20日 | ビニコン珍道中
あんなに騒がしかった夜が嘘のように朝が来る。

夜しか鳴かない猫ももう眠ってしまったようだ。


でも彼はやってくる。

黒いコートを着てやってくる。

朝日と頭部がうまく調和し、しっかりとした足取りで。

朝一番の笑顔を否が応でも見られる。

彼のデスクの上にあったのは、短くなったシケモク。

そして、ある人は彼にあることを宣告した。

それはまるで枯れた花を彼に贈るかのようだった。

しかし、彼は枯れた花を甦らせるつもりでいる。

彼がいくら肥料や水分をあげても、枯れた花は枯れたままだろう。



大企業は人減らしを進めるが、ある小さなお店は人を増やそうとする。

しかし労働者は移動しない。

皮肉である。