Comer, beber, y dormir

スペイン、カタルーニャ地方から
日々の食生活、買い物など

王様あたり

2011-01-06 | diari
1月6日は主顕節、キリスト教の祝日ですが、スペインの多くの州も祝日としています。
カタルーニャではサンタではなく三博士が贈り物を持ってくるので、
キリストとは無関係な赤い服を着た白いひげのおじいさんよりも
説得力があるというか、キリストにちなんでいると言えます。
とにかく、年の初めか終りにはみんな誰かに贈り物をしたくなるものなのでしょう。
それが物品であれお金であれ、洋の東西を問わず、各地にそういう風習があるわけです。

さて、ここではこの日に食べられる「王様のケーキ」というのがあります。
ケーキというよりはどちらかというとアップルリングのようなもので、パン状の生地の
表面には砂糖漬けの果物が張り付けてあり、中にはマサパンというアーモンドと
砂糖でできた餡状の甘いお菓子、砂糖漬けの果物が入っています。
王様のケーキは伝統的なお菓子で 1 年でこの日にしか食べません。
スーパーでも入手できますが、パン屋さんやケーキ屋さんのものは
しっとりしておいしいです。そして、中には王様の人形か、空豆が入っています。
つまり、リング状のケーキを切り分けて食べるので、どこから王様と空豆が出てくるかは
食べてみないと分かりません。かぶりついて、「ん?固い?」と出してみると
王様か空豆なわけです。面白いのは、王様を引いたら王様の気分を味わえるわけですが、
空豆を引いてしまったら、そのケーキの代金を払わなければならない、という
ロシアンルーレットのようなケーキなのです。

さて、私は今年、幸運にも王様を引き当てました。
こんなのが入ってます。



このケーキを買うと付いてくる紙でできた王様の冠をかぶせてもらって
王様気分を味わいました。それだけのことですがうれしいものです。
子供が当てると喜びもひとしおで盛り上がるのですが、
大人が引いてしまったのでちょっと申し訳ないです。

素材は陶器なので思いっきりかぶりついたら痛いでしょう。
このケーキは少しずつ食べなければいけません。

本日のバルセロナ市街。モンジュイックの丘から。



曇っていたのであまり視界は良くないです。
気温は15度ほどで、そぞろ歩くにはそれほど寒くもなく
良い王様日和となりました。