abiさんの投稿で茗荷の花の紹介がありました。
私の田舎も今が茗荷の季節だったことを思い出しました。
私の父親は自営業で木材の製材をしていました。
材木を保管する場所が必要だったので、実家はそれなりの広さの敷地があります。
広いと言っても東京都下、多摩西部に比べて1/20以下の地価ですのでそれほど投資した訳ではなさそうです。
南側の隣の土地は杉林になっていて、隣接しているところは日当たりが悪く、茗荷が群生しています。
子供の頃は日当たりの悪い事を利用して椎茸の栽培もしていました。
高度経済成長の頃の話です。
当時の田舎では、ほとんどの家庭が贅沢できるほどのお金がなく、質素な食事をしていました。
梅雨から今の時期は茗荷が毎日のように収穫出来ます。
ただで手に入るわけですから、当然、食卓に出て来る訳です。
おかずや薬味として出て来るなら食べなければ良いのですが、みそ汁に入れられているので茗荷の味から逃れられません。
しかも、大量にあるので贅沢なことに2つに切った大きな茗荷が一杯のみそ汁に2~3個入っているのです。
嫌なので茗荷そのものは食べませんでしたがみそ汁にミョウガの香りと味がついています。
これが毎日のように続くので、この時期は苦痛以外の何物でもありませんでした。
嫁に食べさせるなという食材として「秋茄子」が有名ですが、茗荷もその一つとされています。
「茗荷を食べすぎると物忘れをする」という言い伝えが原因のようですが、科学的な根拠はないらしいです。
大人になってから食べれば美味しいミョウガかもしれませんが、独特の香りが子供には向いていない食材だと思います。
香りの強いものがすべてだめという訳ではなく、セロリなどは平気でした。
でも、中国や東南アジアで良く出て来るパクチーはダメです。
子供の時の経験でミョウガが「トラウマ」になってしまったわけです。
食べれない訳ではないですがわざわざ買ってまで食べようとは思えません。
生の葱(ネギ)が嫌いな方はわかってもらえるのではないかと思います。
家内は好きなようですが、私が嫌いなのを知っているのでほとんど買ってきません。
好き嫌いはほとんどないのですが茗荷とパクチーだけはだめですね。