サンシャイン通信

サンシャイン・ステート(フロリダ州)発のニュースレター

“トムソーヤーの冒険”最終回とジョン・レノン

2011-07-15 20:52:11 | テレビ
去年の7月、1980年に日本で放送された世界名作劇場、
“トム・ソーヤーの冒険”がテレビジャパンで放送開始になったことを
ブログ記事にしました。
大好きだったこの番組を20年後にアメリカで見られることに大喜びした私。
早いものであれから1年。先週が最終回でした。
さて、今回この番組を見て21年前に見た時に全く気付かなかった
間違いや、あれれれ?と思うシーンがたくさんありました。
その多くが英語表記のエラー。
アメリカが舞台の物語ですから、もうちょっと気をつけてほしかったですね。
トムとベッキーが学校で授業中に石盤に文を書いて会話するシーンがあったのですが、
これらの英文もいい加減でした。
このシーンを見ていた子供達も
“はあ~っ?意味プーじゃん。”と呆れてました。
(そういうあなた達こそ、正しく美しい日本語を使いなさい!!
あと気付いたおもしろシーンをご紹介しますと・・・
第3話(←多分)でベッキーの家の使用人(アフリカ系アメリカ人女性)が数秒間白人になっていた!!
ベッキーが部屋で片付けをしているとき、この使用人が植木鉢を持って
階段を上ってベッキーの部屋に向かうのですが
部屋に入る時、ほんの数秒、白人になっていたんです。
その後、場面が変わったら元に戻ってました。

同じく第3話:セントルイスに行っていたメアリー姉さんがトムの弟、シッドにお土産として買って来た地理の本が“和綴じ”になっていた!!
本の表紙を上にして置いた時、横書きの本の背は左側、縦書きの本の背は右側になりますよね?
もちろん英語は横書きですから、本の背は左側になるわけなんですが
メアリー姉さんがシッドに買った本の背は右側だったんですよ。

あと、どのエピソードだったか忘れましたがトムとシッドの部屋に
アメリカの小学校には存在しない“時間割”が貼ってありました。
子供部屋に時間割って日本人の発想ですね。

そして、そして最終回でも発見しましたよ、あり得ないシーン。
(私じゃなくて娘が発見したんですが・・・
そのシーンです。

メアリー姉さんが看護士見習いとして働いている診療所の医師、
ミッチェル先生が新聞を読んでいるところです。
新聞の見出しに注目!!
John Lenon Shotted!
と記されているのがおわかりいただけるでしょうか?
左側の写真がジョン・レノンにそっくりですから
“ジョン・レノン射殺”を報じる記事だということはわかります。
しかし、この物語の設定は1840~50年代と言われてるのに
1980年発行の新聞はないでしょう?
(わかりにくいですが新聞の上部に記されている年が1980年なんですよ。)
この最終回が放送されたのがジョン・レノンが射殺された直後(1980年12月)、
世界中を震撼させた出来事ですから、何気に番組に取り入れる気持ち、
わからないこともないんですが・・・
だったら名前のスペル間違わないでよ~、
正しい英語を使ってよ~
って感じです。
John Lenon John Lennon
nが1つ抜けている

Shotted Shot
Shottedなんて単語、存在しません。
“撃つ”という動詞の原形はshoot、これは不規則動詞、shoot-shot-shotと変化します。
ですから
John Lennon Shot
が正しい見出しとなります。
shotの最後のtをダブらせてedを付けるという努力は買わないこともないんだが・・・

そんなわけでミッチェル先生の新聞に翻弄された最終回でありました。

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