「よろしくおねがいしまーす!」
本日コレコーレ初かわいい「子どもスタイリスト店員」が登場しました
今回のコレコーレ初の挑戦を提案してくださったのは「あいちトリエンナーレ」でも活躍されていたアーティスト北山美那子さんです。
北山美那子さんの主宰する「えこども」ワークショップの課外授業として、
物々交換コレコーレで12歳の女の子に1日こども店員スタイリストを体験させてみたいと初の試みに取り組んでくださいました。
[えこどもHP]
「えこども」=絵+子ども、エコ+子ども ワークショップ型おけいこ塾国語、算数、理科、社会、図工に英語、お料理、音楽などを創造力溢れる方法 で実践されている美那子さんは、コレコーレのNHK取材時の朝礼で外部ブレーンからのコメンテーターとして参画してくださった方でもあります。
NHK取材時の朝礼議題の、コレコーレが物々交換事業を通して社会貢献となる子育て支援の方法を模索する内容に、自らも子育て真っ最中のアーティスト美那子さんからのコメントをいただけないだろうかというオファに答えていただく形での参画となりました。
朝礼では、コレコーレの新しい試みとして「子供服をすべて2ドルで販売する店」というコンセプトの「2ドル子供服アレアレ」の実験店153広場店を閉店し、本格的な全国展開への足がかりとなる名古屋の中心部「栄」テレビ塔の直近に移転させて、子供リサイクル市場の不在のマーケットで運営する計画について再度話し合おうという議題がスタッフから投げかけられた。
トヨタ人口と国家計画の学術ゾーンの大々的な計画の推進を背景に社会インフラの最大の伸びを示している東部最大のベットタウン圏内であった153広場店は、子供服リサイクル店を運営するには絶好条件で合った。それにもかかわらず、なぜ今、繁華街の子どもの過疎地域と言われる地域での挑戦を行うのか?その問に社内では、それまで行政の支援が行われやすい (又はすでに行われている)地域よりも、子供過疎地でシングルマザーや共働き家族の多い地域において、時間的な制約や、多忙さの問題から、自宅近くのサービスを受けづらい環境でいる働く女性への支援として行う方がコレコーレが行う活動として社会的意義が高いのではないか、日本の将来を考えたときスウェーデンのように、主婦の100%が社会参画している状態を支援する事業展開を支援していく方が大切なのではないのか?
子育て支援のコミュニティー発信地として物々交換事業の社会的意義としての子育て支援となる取り組みへと発展できるのではないかという話し合いがあった経緯がありました。
しかしながら、18ヶ月以上連続で取材を受けて各マスコミから報道され続けているコレコーレの本店には、身近な問題として切羽詰った深刻な問題を本店が抱え出していました。
コレコーレ本店は、連続取材の影響による持込品の量や、著しい入荷品の品質の急速な向上に、ただ喜んでいられない状態になっていたのです。
当然、品質の向上は、来店される方の目利きの質も著しく高くなることであり、店に求められるサービスの質に対しても品質に伴ったケアーを求める状況を必然的に生み出しますが、コレコーレはいかなる高級品でも、新聞紙で包みビニール袋で手渡すという姿勢と、販売目的の接客を行わないという約束を貫いてきました。
これは、店の意志として、「上質な品物をあらゆる方法で安く販売していきます!」というスローガンを分かりやすく伝える手段として行ってきたことでした。
しかし、現在入荷してくる品には、そのような説明では、多くの一般の顧客には、あまりにもハードルが高い説明不足が生まれていました。
今までは、物々交換の意義から考えれば、分かる人同士の交換が最も大切なことで、あえて判別ができない人に交換の窓口を広げていく方法は、物々交換の本来の意義が希釈されすぎて行ってしまい、結果として上質な品がぞんざいに扱われる環境を生み出すだけであるという大義があった。
しかし、その大義を隠れ蓑にして、スタッフの知識不足を露見させることを回避することの方便になっているとしたら、本末転倒である。
今まで時間をかけてコレコーレの方針を理解し、賛同してきてくれた顧客との関係に、テレビ報道は、その方針への理解に対する大ピンチの舞台にもなっている中で、従来の考えを通していくのか、それとも現在のコレコーレの商品の品質や来店される顧客筋にあわせた、接客・ 知識・店作り・企画力を高める為に栄店オープン準備を一時延期して本店の品質向上に全スタッフの総力を集結させるべきではないか?という内容も含んだ議論に発展しました。
NHKさんの取材カメラを前にして、そのような思わぬ議論の発展があって‥
その後、その会議の行方は、栄店店長として活躍するはずだった吉田店長の苦渋の判断により、寿退社を熟慮したことから一気に栄店への展望は変化して、まずは、本店にて子供服アレアレを2ドルショップとして吸収し、再度、プランを構築しなす事となった。
現在は、寿退社する吉田店長の最後の仕事として、本店の撮影スペースを内装し、臨時の「2ドルショップ」オープンに向けてペンキまみれになりながらの店作りの仕上げに掛かろうとしています。
議論への最終的な答えは、本店は今までの考え方を真っ当して、ひたすら上質なものを安くしていくことをさらに徹底させて行き、マスコミで来店されたお客様からいかなる誤解を得ようとも、販売価格に跳ね返るようなコストの掛けか方は一切行わない方針に立ち返ることになった。
又、商品知識についても我々が物々交換という人と人を仲介する業を営む以上は、専門知識のプロとなるべきではないという大原則の答えに立ち返る事になりました。
そのような社内合意から、皆で本店内に2ドルショップの仮店舗の店作りをしながら吉田店長が近い将来どんな母親になっていくのかどんな子育てをしていくのかを思いにふけりながらスタッフ達は、子供服へのプランを再構築している最中です。
コーデの候補に選んだ服をかごから溢れないように大切に扱う配慮をしたり、来店されているほかのお客様へ 迷惑にならないよう気をつける配慮が自然と出来ていました。
3番目のテーマに対しては今後のKさんを見守ることとなるでしょう。自分が行った行動に価値を評価され、それに対して報酬を得る、それがお金では なく物々交換での報酬、という体験を12歳で経験したKさんが将来どんな女性になっていくのか、楽しみに見守って生きたいと思いました。
最後に…
ただでさえ年末の受け入れの多い時期に輪をかけるようにして毎月連続取材続きのドタバタの中で緊急セールをしなければ循環していかないような状況で…
さらに年内に新コーナーオープンが間に合わないような状況の中で…
一切の利益度外視での強行企画をOKしてくださったコレコーレスタッフの懐の深さに感動しています
そしてこの企画を提案してくださった美那子さん、いつも絶妙のタイミングでその時にこそ意味のある素敵な提案やヒントを投げかけてくださってありがとうございます。美那子さんのような感性を持った方々から楽しんでいただけるようなコレコーレにしていきたいです。
企画者の準備不足の課題、反省点の多かった、たたき台的内容のワークショップでしたが今後またチャンスを頂いて練りこみたい内容です。
このワークショップに関わってくださったすべての方へ感謝します。
ありがとうございました。
企画担当 菊池希