中川ワニ珈琲∞アトリエ

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師弟の絆

2015年02月12日 | 日記
これは師と弟子の写真である。
左が師で右が弟子である。
師は中川ワニ、弟子はロミだ。



東京にて電車に乗ってバスに乗って出かけた珈琲屋で偶然の再会だった。
ロミは山形で狸森焙煎所という珈琲屋を営むから
そんなに滅多やたら会えない。

ワニはワニ毎であちこちと旅に出ることも多く
人と約束して会うのもなかなか実現しないのだが。。。。。

これが互いを呼びあったというものか。

たくさん焙煎師がいる中でロミがなぜ中川を選んだのかわからない。
だが、弟子はとらないスタンスの彼がロミを弟子にしたかは
彼の瞳を見てわかった。

人は外見で物事を判断することが多い。
外見の奥に潜む本当の純粋さであったり、個性をみいだすのは難しい。
でも、ロミは私にはグローバルな人間に見えた。

一見ヤンキーに見えるその雰囲気や仕草より私は民族という
一つの国に縛られないグローバルな姿勢を感じ取った。

偶然出会った驚きと少し照れくささが素直にでるロミは眩しかった。
それに比べ、中川ワニという人物は不器用である。純粋な分 気持ちの表現が下手だ。
久々の再会を目の当たりにする立場の人達は、もっと素直になればいいのにと思う。

私がロミの珈琲を口にしたの1年ほど前?、たまたま彼が知人にお土産として
渡した珈琲豆をおすそ分けしてもらった。
一口飲んで驚いた。

そこには、中川の味と同じ根源があった。

そして私はその豆を持ち帰り中川ワニに手渡し、淹れて飲んでもらった。

一口飲んだ中川が一言
「初めてロミを褒めてやりたいと思う。この珈琲には焙煎師の意思が味に表現されている。」
といった。
だが彼は不器用で連絡を自分から撮ることができなかった。

偶然の出来事に彼はいう。
「ロミ、初めてお前の珈琲を褒めてやりたいと思った。」
これが師弟のやりとりだと私は感じる。

これから10年たったのち、今度は肩を組んだ写真を撮ろうと私は提案した。
ロミはそれがいいと恥ずかしそうに笑う。
中川は聞こえているのに聞こえないふりだ。

これからさらに師弟の味の探究は互いの道で続くのだろう。

肩を組んだ写真を見る日が実に楽しみである。

あ、忘れてた。
自分は2番目の弟子なのでロミのこと
ロミ兄さんと呼ばなければならない。
二人には負けないと強く決心する。