五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

金星観望 内合6日前

2020年05月29日 | 天文
前回観測から1週間くらい経ってしまいました金星。

もう太陽に近すぎて見えないか…と思いつつ、夕焼けの中を双眼鏡で捜してみる。

丹念に捜天した結果、夕焼けの北西の超低空にポツンと弱弱しく光る星を双眼鏡が捉え。

大急ぎで12,5㎝反射望遠鏡を向けると、もう地上の建物に隠れそうになっている金星を発見できました。

慌ててデジカメを接眼部に覗かせてのコリメート撮影……太陽の後を追うように沈みゆく金星は儚く、宵の明星として輝いていた頃が嘘のようです。

地上の建物の電線みたいなのが写ってしまってますが…
半円より両端が伸びた、珍しい姿が見られて満足です。

6月4日には、見た目太陽に一番接近し(地球と太陽の間に入る)、その後は明け方の低空にまわって明けの明星となります。

恐らく内合前、最後の観測かなぁ…

佳境の金星観望

2020年05月21日 | 天文
ここ数日、天気が悪くて星を見られていませんが…

先日日曜日の宵、貴重な晴れ間に太陽に近くなった金星を見ておく。
まだ薄明の残る西北西の低空にとらえました。
相変わらずのコリメート法で撮影。

かなり細くなってきました。
22日には水星と接近して見えるとのこと、是非見たいですが天気が。。

6月4日の内合までに、もう一回見ておきたい感じです。


そういえば、今月末に大彗星になると言われた彗星が太陽最接近前に分裂、崩壊の見込みという残念なニュースも。
どうも北半球は、大彗星に恵まれないような気がするなぁ…

金星が美しい

2020年05月15日 | 天文
前回の観望から1週間。

一時期は夕空高く輝いていた金星も、日を追うごとに高度が低くなっとります。
見た目、太陽に近くなって三日月よりも細い弧を張っていて美しいです。
写真はまずいけど。

丁度我が観測所からは、低空まで開けた方角に見えているのはラッキー。
早速反射望遠鏡を向ける…12,5㎝、普通だな!

6月4日には内合(太陽と地球の間に入る)に、その後は明け方の東の空にまわって明けの明星となります。

これからは観測の間隔を3日おきくらいに増やしたいのですが、天気が悪い時期と重なるので厳しいっす。。

夜中の空に木星と土星が昇ってきているので、夏の熱帯夜はそっちが観測対象かなぁ。

金星観望 フラワームーン

2020年05月08日 | 天文
金星が地球に接近しつつあります。

現在は宵の明星として夕方の西空に見えているけど、これから見かけ上、太陽に接近していき、三日月よりも細くなって内合となります。

太陽の手前を追い抜いていった金星は、その後明け方の東の空にまわり、明けの明星となります。

と書いてもピンとこないかもしれませんが…
金星が地球よりも内側をまわっているために、こうなるわけで。

3月に必死に光軸調整した、12,5㎝反射経緯台で、昨夜観望してみた。
デジカメを覗かせてのコリメート撮影では、これが限界かなぁ。
大気の揺らぎもあるし。

昨夜は満月で、東の低空に昇ってきていました。


よくはわかりませんが、5月の満月を「フラワームーン」というのだそうで。
花の季節だからだろうか…


この夜、日付が変わってから南西に傾いた満月を見たら、飛行機雲(?)が。


あまり夜中に飛行機雲を見たことがないので、少々驚き、急いで観測所にカメラを持ち出して撮影。

満月と重なる夜中の飛行機雲、なんか芸術的。

惑星観望 2020春

2020年05月01日 | 天文
籠城中のひとり遊び。
といえば天体観測ということで、さっき望遠鏡を観測所に出して西空の金星を見てみた。

先月だったか、数時間かけて光軸調整した12,5㎝反射望遠鏡のテストもかねての観望…
調整自体は、非常にうまくいった感じでこれまでにないシャープな見え味、とりあえず成功です。

金星は現在、最大光輝の頃で、三日月よりやや肥った形。
明るさはマイナス4,5等。

低倍率(37倍)で見ても、はっきり形がわかるくらい大きく見えています。
写真撮れるかな?とコンパクトデジカメを向けたけど、ブレがひどくて…
トップ画像は、望遠鏡天地をひっくり返して正立にしてあります。

金星はあまり高倍率にする必要はなく、この望遠鏡でもアイピースは9ミリ(111倍)で十分。

これから金星は、見た目太陽に近づき、細くなって見えなくなります。
その後は明けの明星となります。



昨夜は、明け方の南東の低空に木星をとらえました。
こちらも明るさマイナス2等ですぐ見つけられます。



写真は無理だったのでスケッチ

こちらも結構大きく見え、7ミリ(143倍)まで上げてみると赤道の2本の縞模様と、南側にもう一本薄く縞らしいのが見えます。
縞が複雑な構造をしていて、単なる黒いスジでないことがわかる…
光軸調整がうまくいって、なかなかシャープな見え味に満足しました。

思い切って望遠鏡の調整をしてよかった、という感じの昨夜と今宵でした。

あたしね、超新星爆発ってけっこう重要なことだと思うのよね

2020年04月18日 | 天文
いいよ!来いよ!

と思って心待ちにしていた、オリオン座αベテルギウスの超新星爆発。
昨秋から急激に暗くなって、一時は1,6等まで暗くなり、2等星に陥落したベテルギウスだったのですが…

4月5日の観測で、ふたご座β(ポルックス、1,3等)と同じくらいまで明るくなっていることを確認しました。

そして先週、おうし座α(アルデバラン、0,8等)と同じくらいの明るさに回復しているのを観測。

本日夕刻、まだ薄明の残る西空に見て撮影したベテルギウス(↓)は、それ以上に明るくなっていた模様(雲でアルデバランが見えず)

2週間程度で1,3等から0,8等くらいまで増光、間もなく太陽に近くなって観測できなくなるけど、順調に明るくなっていることは間違いないです…
このまま明るくなり続けて、超新星爆発しちゃえよとも思うけど、そうはイカの●玉なんだろうなぁ。

世紀の天文ショーは、どうやら当分お預けのようであります…

スーパームーンとかベテルギウスとか

2020年04月07日 | 天文
今夜は月が最も近くに見える=見かけ上大きく見える、スーパームーンだそうで。
最も近づくのが明日未明、満月は明日の昼間で、日本で見る限り満月のスーパームーンではないです。

最も小さく見える時より14%大きく見えるそうですけど、見た目わからんな…
目盛りのある望遠鏡で比較して見て、ようやくサイズがわかる程度だと思われ。


さっきベランダ観測所から、8㎝マクストフカセグレン望遠鏡で撮影してみた
ハクション。

★ベテルギウス
超新星爆発はあるのか、注目のオリオン座αベテルギウス。
先日の日曜日の宵、久しぶりにベテルギウスを見た。

明るくなってる!

2月頃に比較していた、おうし座β(エルナト)やふたご座αカストルよりも明るい。
1,3等のふたご座βポルックスと同等か、高度が低いことを考えると少し明るいかもしれません。

目測1,2等くらい、一番暗いときは1,6等程度だったので、明るくなったのは明白です。
ベテルギウスが1等星に復活……超新星爆発はなさそうですな…残念。

ベテルギウス増光中か

2020年03月20日 | 天文
昨秋からの急激な減光で、超新星爆発が噂されていたオリオン座α(ベテルギウス)

春の宵の空に傾いて、今期の役目を終えるように見えるオリオン座を、先ほど久しぶりに見た。

問題のベテルギウス(↓)
すぐ隣のオリオン座γ(ベラトリックス)よりも明るく、ずっと比較してきたおうし座β(↑エルナト)よりも明るい。

ふたご座α(カストル)よりもわずかに明るい?
おうし座α(→アルデバラン)と比較しても遜色ない感じになってきた。これは確実に…

 明 る く な っ て る

ふたご座β(ポルックス)と比較して、やや暗いようにも見えるけど高度が低いんで、ほぼ同等かと思われ。
素人が見積もったところで1,3~1,4等にまで増光したようです。

一番暗いときは1,6等(2等星扱い)くらいまでいったので、

 ベテルギウス、1等星に復帰

と言っていいのではないかな。

まだまだ本来の明るさではないものの、これで今回の超新星爆発は無しになりそう……無念だ。。。

甘い匂いがするモフ

2020年03月12日 | 天文
先日、必死に光軸調整をした12,5㎝反射望遠鏡のテスト。

十六夜の月を見てみたけど…
う~ん、上空は風が強くて気流が荒れているようで、ゆらゆらと落ち着かない像ですなあ。
とても高倍率で見られる状態じゃない…

ベランダ観測所ってのも、室内の暖気が漏れて、ゆらゆらする原因なのであまり好ましくはないんだよなぁ。



春や夏の、どよんとした空の方が気流が安定していることが多いので、夏に木星を見て調整の結果をみよう。
ただ、夏はGが出るおそれがあるのでベランダ観測所は使えない。。

次は10㎝カセグレン式反射望遠鏡の光軸調整をしよう。

反射望遠鏡の光軸調整

2020年03月11日 | 天文
これまで光軸が狂っていることを自覚しつつ、壊すのが怖くて弄っていなかった12,5㎝ニュートン式反射望遠鏡を調整してみた。
ハレー彗星接近の頃の望遠鏡だから、30年くらい前のやつ…

何年も光軸がズレたまま我慢して使っていたけど、本来の性能を発揮すべく調整。


反射鏡の裏にある押しネジと引きネジを回して、正面から見て斜鏡が反射鏡の中央にくるように合わせ…


斜鏡の先端の黒いカバーを外し、3つの極小のナットを回して…


接眼部から覗いてみて、すべてが同心円になるように…

これに3時間くらいかかった。
あれこれ分解したりして、汗だくだく、慣れていないとはいえよくやるよ…
前面のガラスは補正レンズではなく、ただのガラス。斜鏡のセンタリングが絶対に狂わないのと、筒内気流が防げることくらいがメリット。

これで7~8割は合ってるだろう。
早くテストしたいけど、天気が思わしくなくて出来ていない…
まずは月を見てシャープに見えるかどうか。

春の終わり頃から木星が観望好機に入るので、それを見てどうかですな。
以前に本機で見た木星はボケボケだったので、少しはシャープに見えるといいんだけど。

ベテルギウスは暗いまま

2020年02月24日 | 天文


日曜日の夜、久しぶりに快晴に恵まれてベテルギウスの様子を見た。

オリオン座の観望もシーズン後半、晴れてさえいればチェックしているけど、どうも変化がみられない。
天文学者の話だと、1月中にも明るさを取り戻すにではないかという話だったが…

オリオン座αベテルギウス(↓)は、おうし座αアルデバラン(→ 0,8等くらい)と比べてかなり暗い。
以前はアルデバランと同じくらいの明るさはあったはず。

おうし座βエルナト(↑ 1,65等)よりわずかに明るい感じで、ふたご座αカストル(1,58等)よりわずかに暗い。
中間をとって、1,6等と見積もった(素人観測だけど)

明るさに変化はなさそうだし、超新星爆発はしないような気がしてきた。
ただ、このまま明るくならないようだと分類上「2等星」になると思う…

いや、大逆転でいきなり大爆発するかもしれないし。
目が離せない状況は続いているわけで、他の観測者さんはどう見ておられるのだろうか…
いろいろと検索してみよう。

ベテルギウス暗スギィ!

2020年02月07日 | 天文
寒風吹きすさぶ夜中に、オリオン座αベテルギウスの観測。
明るい月が近くに輝いており、あまり条件はよくないけど。

1月中には明るさを取り戻し始めるだろう…という天文学者の話があったが、2月に入っても暗いままなベテルギウス(↓)

おうし座αアルデバラン0,9等(→)よりかなり暗く、オリオン座γベラトリックス(↑)よりわずかに明るい…ように見える程度。
ベラトリックスが1,7等くらいなので、ベテルギウスは相変わらず1,6等程度の明るさと見積もった(素人観測)

すぐに超新星爆発を起こすというわけではない、と天文学者が言っていたけど、ちょっとわからんぞこれ。

爆発はしなくても、このまま明るさが戻らなかった場合、ベテルギウスは2等星に「降格」となるのだろうか…

夏の気配

2020年01月21日 | 天文


今朝、夜明け前の南東の低空に新月前の細い月が。
すぐ近くに火星が輝いており、その右にはさそり座αアンタレス(→)が火星と同じような色、明るさで輝いていたので慌ててベランダ観測所にカメラを出して撮影。

アンタレスって名前は「火星の敵」みたいなもの。
火星と並んで赤さを競っているように見える…話題のベテルギウスと同じ「赤色超巨星」のアンタレス。
こっちはとくに明るさに変化はなさげ…。

さそり座は夏の星座の王者だけど、寒い時期の澄んだ低空に見るさそり座が大好き。

細い月と相まって、なんとも幻想的な夜明け前だった。


月と火星


ベテルギウス増光中か

2020年01月16日 | 天文


この冬は天候が安定せず、久しぶりにオリオン座αベテルギウス(↓)の観測。
ヌッ!少しだけど明るさが戻ったか?

目が暗さに慣れてきたところで、他の星と明るさ比べ。
おうし座αアルデバラン(→)よりは暗いものの、おうし座β(↑)より少し明るいような。

前回の観測までは、おうし座β(1,7等)とほぼ同じ明るさだったけど、今夜は少し明るいゾ。

ふたご座αカストル(1,6等)と同じくらいの明るさに回復した感じがする。
感じがする、というのは素人の観測だからであるので、変光星観測の専門家の意見が聞きたいところ。
イマイチ眼力に自信が持てないので…。

このまま順調に増光して、アルデバランより明るくなるようなら超新星爆発はお預けかなぁ。
まだまだ目が離せない状況ではあるので、ネットでもニュースに注目していきたい。

引き続きベテルギウスの観測

2020年01月11日 | 天文


1月10日深夜、久しぶりに晴れ上がった空にオリオン座が輝く。

生憎満月が明るく夜空を照らしていて、変光星の観測には不向きではあるんだが…

これまでになく暗くなって、超新星爆発の前兆かと言われるオリオン座αベテルギウス(↓)
ヌッ!!少しだけど明るさを取り戻していないか?

おうし座αアルデバラン(→)と比べるとまだ暗いものの、おうし座β(↑)と比べて……
少なくとも、暗くはなっては…いない…かな?

どうも他の星と比較すると歯切れが悪くなってしまう。。
明るくなったような気もするし、今まで通りな気もする。

ふたご座のポルックスとカストルが、月に近くて比較対象にならんのが痛いな。

ベテルギウスが現状一番暗い時期で、近いうちに再び増光するようであれば、超新星爆発はお預けということかな…
まだまだ、目が離せない状況は続くのであった。