□作品オフィシャルサイト 「PERFECT DAYS」
□監督 ヴィム・ヴェンダース
□脚本 ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
□キャスト 役所広司、柄本時生、アオイヤマダ、中野有紗、田中 泯、
石川さゆり、三浦友和、麻生祐未
■鑑賞日 12月23日(土)
■劇場 T・ジョイPRINCE品川
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
役所広司が柳楽優弥以来19年ぶりに、日本人俳優として2人目となる男優賞を受賞。
渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が過ごすささやかな日々を描いていく。
登場人物も少なく、さらに役所広司演じる平山と言う男も無口。
図ったような毎日を過ごす男の一つの生き様を描く出すこの作品、
俳優・役所広司の新しい面を捉えて描いたヴィム・ヴェンダースは素晴らしいし、
また素材として取り上げた渋谷界隈の新種のトイレを素材としたのもたいしたものだ。
海外の公共トイレがどんな状況なのかは分からないが、ヴェンダース曰く、
世界中で一番素晴らしい公共トイレだと言う。だからこそ、素材に選んだのかもしれない。
日常生活で公共トイレを使うことはたまにしかないのだが、正直、
人の使ったトイレの清掃なんて、お金をもらったとしてもとてもできるものではない。
例えばショッピングセンターや駅等のトイレで清掃員と会う場合もあるが、
口に出して「ご苦労様」っていう勇気もなく、ただ心の中で「ありがとう」と言うぐらい。
しかし主人公村山は、まるで転職のように淡々と仕事を進めていく。
仕事が終わると銭湯に行き、そして近所の居酒屋で一杯やるのが日課。
休みの日は古本屋で本を買い、コインランドリーで洗濯し、スナックで一杯やる。
仕事の合間、ある神社で昼食をとる。空を見上げて木漏れ日をフィルムカメラのおさめる。
そんな日々の繰り返しを淡々と綴っている。そこには小さな出会いもあり、
主人公はささやかな幸せの時間を過ごす。
役所広司演じる村山が役所自身にも見えて全くの違和感すら感じなかった。
そもそもあんまり表情が豊かでない役所広司だけど、こういうセリフの少ない役は、
むしろ一つ一つの表情が全てとなるのでより難しかったのではないかと思う。
もうこの人の右にも左にも出る人はいなくて、本当に凄い俳優さんだと感じた。
石川さゆりさんはやっぱり歌が上手いし、田中 泯さんの前衛的な踊りもGood
三浦友和さんが出て来たのにはビックリ
朝、仕事に出掛ける車の中でカセットテープで音楽を聴くのだが、
その曲が何ともどの曲もしっくりと受け入れられた~
渋谷に透明な公共トイレが出来たのは以前ニュースで見たが、
映画で取り上げている公共トイレは、世界的な建築家やクリエイターが改修する
「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に賛同したヴェンダース、これを舞台に選んだそうな
後日、代々木深町小公園の透明トイレを見て来ました。
ところがトイレ脇に次のようなメッセージが
「気温の低下により、ガラス壁が不透明に切り替わるのに時間を要するため、
来年5月中旬まで常時不透明の運用とします。」とのことでした。残念
iinaは浅草に勤めてましたから、主人公がスカイツリーのすぐ近くの墨田区に住んで、隣町の浅草に飲むために隅田川(桜橋)を自転車で渡ったことを肌で感じます。
浅草駅地下で通りすぎる立ち食いソバ屋や居酒屋などが懐かしかったです。
コロナ禍から遠ざかっています。
>さっそく、透明トイレを見学でしたか。ずいぶん前に、
テレビに紹介されましたから、見たくなりますね^^
そうですね(笑)
透明の状態とスクリーンの両方見たかったものです!
>iinaは浅草に勤めてましたから、主人公がスカイツリーのすぐ近くの墨田区に住んで、
隣町の浅草に飲むために隅田川(桜橋)を自転車で渡ったことを肌で感じます。
そうだったんですね^^ 僕は仕事でよく浅草に行っていましたよ。
>浅草駅地下で通りすぎる立ち食いソバ屋や居酒屋などが懐かしかったです。
コロナ禍から遠ざかっています。
あそこは本当にレアですよね! まさに「ザ・昭和」ですね。
はるのおがわコミュニティパークのスケルトントイレをご覧になられたのですね〜?あそこは出来てすぐから結構壊れがちなんですよね。
私は17箇所トイレ見学コンプリートまであと3つとなりました。
映画の平山が日々の小さな一つ一つを大切に、全ての出来事を愛でて生活している姿が心に染みました。
>はるのおがわコミュニティパークのスケルトントイレをご覧になられたのですね〜?
あそこは出来てすぐから結構壊れがちなんですよね。
そうみたいですね(笑) あとで知りましたよ><
>私は17箇所トイレ見学コンプリートまであと3つとなりました。
おー、それは凄いですね! マップだけはプリントアウトしてあるのですが(汗)
>映画の平山が日々の小さな一つ一つを大切に、
全ての出来事を愛でて生活している姿が心に染みました。
言葉としての説明もいらなくて表情だけで伝える演技、
素晴らしい「技」を見せてもらえました!