京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ニセ札』

2009-05-01 | 邦画


□作品オフィシャルサイト 『ニセ札』 
□監督・脚本 木村祐一  
□脚本 向井康介、井土紀州
□キャスト 倍賞美津子、青木崇高、板倉俊之、木村祐一、三浦誠己、宇梶剛士、村上淳、段田安則、泉谷しげる、中田ボタン、板尾創路、橋本拓弥、加藤虎ノ介、遠藤憲一

■鑑賞日 4月25日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 最近は何故か芸人、特にお笑いの連中の映画への参加が多く見られるようになっている。 先日の『ドロップ』はその中では予想に反してヒットした作品だが、舞台やTVで見せる彼らの持つテイストが十分あのデカいスクリーンで花咲かすかどうかは疑問が残るが。

 この映画についても正直言うと、
小学校教頭のかげ子を演じる倍賞美津子や村の名士・戸浦を演じる段田安則がいなければ、全く面白みのない“クリープを入れないコーヒーなんて・・・”状態であっただろう。

 これは実話ベースだというのだが、面白い下地に上手く役者の色を着色するには、キム兄の得意とする料理のような味付けは出来なかったように思う。 それは本来の笑いのペーソスを映画の中に意識的に持ち込もうとし過ぎたからに他ならない。

 部分部分は面白いのだけれど、起承転結がそれぞれに薄れていて核心に近づきそうで近づかない。

 実話にどれだけ則して描かれているのかはわからないが、少なくともあのオチのシーンはそれを導く導線が必要だったし、それがあのシーンである意味逆転ホームランになったところなのだが。 

 勝手に解釈するなら、

 村人から集めたお金を資金に印刷機を購入していて、均等にニセ札を分けていたかげ子(倍賞美津子)が何故捕まったあとに、あれだけの本を図書室に届けられたのか。 つまりニセ札前金で購入をかけたのではなく、実は金を集めた過程で少しそれを抜いておいて、本購入のときに使ったとか・・・。 

 ニセ札でなく本物を作るんだと言うところに重きを置いていたならば、もう少し展開も違ったものができるのではないか。

 まだ紙幣が出回っていない頃にニセ札を限りなく本物に近く作るというところは、なかなか実話でしかない面白さがあると思うのだが・・・。


 余談になるが、造幣局に勤める高校時代の友人がいるのだが、この映画を観るとなんと思うのか聞いてみたいところだが


 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (ミチ)
2009-06-04 21:16:48
キム兄のセンスに期待していたのですが、ちょっと物足りなかったかな~と思います。
途中までは面白かったんだけどな。
ニセ札って作るまでに莫大な資金が必要なのだそうです。
早々に見つかってしまったらモトも取れませんよね。
返信する
そうでした~ (cyaz)
2009-06-04 21:22:14
ミチさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

>キム兄のセンスに期待していたのですが、ちょっと物足りなかったかな~と思います。
そうでしたね(笑)

>ニセ札って作るまでに莫大な資金が必要なのだそうです。早々に見つかってしまったらモトも取れませんよね。
海外に逃げたアイツだけがいい目出来たのかも(笑)?!
返信する

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