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70代と思しき方の旅行blog(gooじゃなかったかも)を拝見した時に
この本に憧れた世代と書かれていて興味を持った
私にとっては読みやすい本で内容もおもしろいので
あっという間に読み終わってしまった
著者が26歳の時に思い立って路線バスの乗り継ぎでロンドンに行くことを目的に旅に出る話
途中の都市での様々な出来事が綴られている
東京から格安チケットでインドの航空会社の飛行機に搭乗したら
滑走路をトロトロと走り、通常聞こえるはずの爆音が聞こえない事に恐怖を感じ
やっと離陸をしたと思ったら倒していないシートの背もたれが勝手に後ろに倒れ
非常口の表示板が落ちた、、
サリーを着たCAがしれっとそれを元に戻す、、
もちろん無事にまずは香港に到着するのだが
いきなり前途多難で引き込まれた
香港の安ホテル(名ばかりで実は連れ込み宿)に泊まり
中国への返還前のノスタルジックな香港の庶民の様子に熱に浮かされたように毎日歩き回る
高速船でマカオに2日ばかり出かけるが
カジノで『大小』という博打にはまってしまう話は
あまりにも臨場感があり自分の事のようにドキドキしながら読んだ
ちなみに私は絶対にギャンブルをやってはいけないタイプだと自認している
はまりやすいのだ
娘が幼い頃、通りがかりのゲームセンターの前に
当時流行っていたセーラームーングッズのUFOキャッチャーがあった
ためしにやってみたら2回目で取れた
しかし取れたのはキャラクターのスリッパ
片方だけでは役に立たない
もう片方取ってやろうと気が付いたら何度か千円札を両替えして
100円玉を38回投入したところでやっと手に入れた
このくだらない事に3800円も使ってしまったのだ
それ以来二度とUFOキャッチャーには近づかないし
ギャンブルには絶対に手を出さない
さて『深夜特急(ミッドナイトエクスプレス)』は乗り物の名前ではなく
トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者の隠語で脱獄を意味するとの事
この後、続編でタイ、シンガポール、インド、ネパール、トルコ、ギリシャを経由して
ロンドンまで5冊あるのでどんな展開か今から読むのが楽しみ
この手の冒険旅行は若いうちでないとできない
著者の沢木耕太郎氏でも77歳の現在では難しいだろう
50年前より世界中の治安は悪化しているし
体力だけでなく、失うものがない状態でないとチャレンジできない旅だと思う
だから旅行に限らず若いうちにいろんな事に沢山チャレンジした方がいい
今はネットですぐにどんな情報も手に入れられる
でも実際に見たり経験するのとは違う
かっこ悪くても失敗続きでも泣いても腹が立ってもそれでいい
それが生きるって事だから
コスパとかタイパばかり気にしていると50年後に後悔しそうだよ
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