さて、ただ今弊社の作業場では、S様家の「墨付け・刻み」作業が本格的に進んでおります。
何度もこのBlogでもご紹介させてもらいましたが、もいっかいおさらい。
木造建築において、お家の構造体となる「柱」や「梁」がありますね。その柱や梁が鉄できていたら「鉄骨造」、コンクリートなら「鉄筋コンクリート造」、そしてそれが「木」なら「木造」です。仕上げ材(つまりお家の壁や天井の表面にでている材料)が木や鉄だということは関係ありません。あくまでも構造体がです。(いずれの構造の場合も基礎は鉄筋コンクリート。特殊な場合を除く》
その「木」でも、「集成材」といって何枚かの木を貼りあわせて柱や梁が造られているもの、「無垢材」といって、柱や梁が全て一つの木から切りだされたもの。があります。
弊社は「木造」で「無垢材」ですね。
そして次に、柱や梁がただ単に角材や丸太のままではお家にはなりません。柱と梁、梁と梁を組み合わせないと家として成り立ちませんよね。
その木組み部分の加工、凸凹にして組み合わせたり、片方に穴をほってもう一方を差したり、またとても口では説明できないとても複雑な加工をして組み合わせたり(詳しくは弊社の打ち合せスペースに木組み加工模型があるので、是非ご覧ください)しなければなりません。
その加工を工場で一括でキカイ加工をするのが「プレカット」
大工さん達が経験と勘と技で手で加工していくのが(もちろん道具はつかいますよ)「手刻み」と言います。
もう想像はついてると思いますが、うちは「手刻み」
「プレカット」か「手刻み」か?という議論はあって、それは力量ある大工さんの数、加工場の確保(特に都会の工務店さんなどは》、値段、はたまた感情論(笑)など、まあいろいろありますが、
弊社は、技量のある大工さんが居るのなら手刻みの方がお家のためには良いかと思って、やっております。(良さを語りだすととても長文&熱くdなりますので、まあこの辺で(笑)詳しくはまた展示場や勉強会などでご説明いたします。)
そして、「手刻み」のために、どのような加工をすれば良いのかを実際の柱や梁に指示を「墨」で書き込むことを「墨付け」とよぶわけですね。
奈良県の吉野から運ばれた良質な吉野杉です。(柱・土台材は弊社の倉庫で1年ほど寝かしている「米ひば」材)
今回はかなり大きな材料もあって、運ぶのに四苦八苦しておりました(笑)
はい。これが今日の作業場。お昼の休憩中です。
角材に何か書かれているでしょ。これが墨付け終わった材料です。
この材はただ今加工中(刻み中)。
簡単な加工だけど、穴掘られてますね。
そして右側の材は今墨付けをされている材料。
なんか定規のようなものが見えますでしょ。
はい。久々の作業場の風景でございました。
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