急に寒くなってお体お気をつけください。なんて言って自分が風邪ひいちゃいました。咳や熱はありませんが、声がガラガラ。。昨日より本当にひどい声で、お打ち合わせいただいた皆様、聞き取りにくい声で申し訳ございません。。。
さて、現場。
皆様お楽しみにしてくださっているでしょうか?和歌山市加納の築160年民家リノベ工事です。
以前もお伝えしたと思いますが、こういう日本の伝統家屋でとても大切でありながらも、結構腐ってたり、そもそも昔のリフォームで切られていたり、元々入っていなかったりなどもある「足廻りの木=足固め」。
これくらいの大規模リノベーションにならないと、ここまではできませんが、きちっと足回り補強できると、とても気持ち良い。
そうそう。構造補強とは関係ないけれどこの状態で、
美装屋さんに入ってもらって見えてくる柱や梁を洗ってもらいました。もちろん経年で味の出てきている色は落とさず汚れをとってもらいます。
はい。手前が洗ってもらったもの、奥がそのまま。差がわかるでしょ。
はい。これがほぼ今の状態。
足廻り補強が済んだ上に床下地の大引(おおびき)や根太(ねだ)という木の施工が終わった後。
リフォームやリノベーションでは、床下地はダメになっていることが多いですから、まず総やり替えになりますね。《この床下地の木はうちは米ヒバ&吉野桧。近所の大工さんか木関係のお仕事している方が下地も桧つかうんや〜。と言ってくれておりました。ありがとうございます》
そして、
ちょっと面白いのがこの金物。
主要な部分に配置している制振金物です。壁を固める「耐震」の考え方ではない伝統的な日本家屋にも非常にあった考え方の金物で、リノベーション・リフォームで重宝しています。(もちろん新築でも耐震と併用することあります)
ただ一つ1万〜2万位するので、弊社の構造設計担当の福井くんが「あっちもいこか。こっちもつけとこか。」と気持ちよく大工さんと打合せしているのを横で見ていますと、結構ヘビーな予算オーバーが生じてくるので、胃が痛いのであります。。。『お客様がまたこのお家で何十年とお住いいただいて喜んでもらえればええやないか』と自分に言い聞かせて納得しております(笑)
ですから、
一杯見ておいてもらいましょう!
壁の中に丸いボールが入っているイメージなんですが、さっぱり分かりませんかね??
それから、前に各部に柱を足している所はご紹介しましたが、それの最たる部分がこちら。
玄関角の柱です。足元が腐り結構下がっていたので、補強の柱が両コーナーから入っています。
それだけではなく、
下がりを解消するため屋根を壊して持ち上げて直しまして
このように。杉板が新しくなってるでしょ。
これでほぼ構造補強は完了。これから木製窓やアルミサッシュなどの窓工事にかかってまいります。これからは、このお家の内部がどのように変わっていくかをお楽しみに。
ではまた次回〜。
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