紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

悩ましい。

2019年11月06日 | 家づくり現場。職人さん達との打ち合わせ

今週に入って朝晩ぐっと冷えるようになりましたね〜体調管理には気をつけたい所であります。

さて、堺の築100年オーバーの町家リノベ工事。

内部解体、基礎工事と終わり、いよいよ本格的に大工さんが現場に入ってまいりました。

まずは屋根直しと平行して構造補強から。柱を足して(基礎も足して)地震に耐えうるようにしていきます。

概ね柱や梁などの構造の状態は良かったので一安心ではございますが、

縁側の柱などには腐りも見られ、

そういう部分は柱を抜いて新しい柱に交換です。(腐っている部分のみを交換して「継ぐ」という手法もございます)

柱を抜くとそこに刺さっていた木が白蟻に食われてしまっていて、この木もこのままではもちません。まあ100年オーバーですからね。そりゃ悪い所があるのは当たり前なんです。

色々な所を残しながら(だって縁側の風情が素晴らしいので)柱もこの木も新しく変えていくのは、なかなか難しく、大工さんとしてはかなり頭を悩ませなければいけないところ。

また、作業場では

素晴らしい無垢の一枚板を削っていくとこんな穴が出てきました(厳密に言うとこの表現ではないのですが、まあ分かりやすく)。こちらも相当悩ましい。。

ただ、自然の木を扱うということはこういう事が「ざら」なのです。節のない木もなければ経年変化しないものもありません。これをどう上手く料理するか?つくり手の技術と経験の問われる所。

またこういう所を上手く納められなければ、木の家のつくり手はつとまりません。既製品の集合体の家づくりになってしまいますね。

頑張って上手く納めてまいります!という所で今日はオシマイ。ではまた次回お楽しみに。

 

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

 

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