たまには気分をかえて、実際見てきた建物の事でも。
この家は築100年以上の漆器屋さんの町屋です。外の格子の影が障子に写り、とてもキレイです。
迫力ある木組みが内部に表れ、それがそのままで美しい。こういう事がスゴイ事です。黒い梁と白い漆喰のコントラストも美しいです。
一瞬、ヨーロッパを思わせる様な、蔵の正面。白い漆喰の大きな壁に、窓3個と入口扉1個があるだけ。これで外観をカッコよく見せているのですから、これを建てた棟梁のセンスはなみなみならぬ物があります。(なかなか、こうはいきませんよ。相当努力しないとですね。)
上の蔵の入口扉拡大写真。こんな存在感のある入口には、日本ではなかなか出会えません。この蔵の前を一時間位離れなかったほど、重厚感・プロポーション、めちゃ惚れです。
最後に、今までとは違う家の(こちらも築100年以上の家)写真。
ここで注目したいのは、開口部。窓の向こうは池だったそうで、畳に座って眺める事を考えた窓の高さです。
今主流の家、外に出られる窓(テラス窓・掃きだし窓)以外の腰窓は、大体床から窓の下までが90cm位です。和室でも食堂でも、大体同じ。色々考えるのが面倒だから、それで統一しているのでしょうが、和室なら床に直接座るし、食堂ならイスに座るから本来同じ高さになる訳ないです。
またこの家の様に、「下の池を見るためできるだけ低く」みたいな、その場所・眺望なりの事が、本来窓の一番の目的のはずです。こういう所は昔の家は本当に自由闊達にやっています。ものすごく見習うべき所です。
畳の上にあぐらをかいて、窓枠に腕を置き、もたれかかりながら池を眺める。池から吹き上がってくる涼しい風にあたりながら、お茶・お酒を飲む。とても気持ちよさそうです。
これはスゴク贅沢でしょうが、家っていうのは、本来、こういう風に自分達が生活していて気持ちの良いだろうなーという事から造りあげていく物だと思うのです。
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設計うんぬんではなく、何か日本人の感性に響くものを持っている感じがします。
私はこういう建物も好きですよ。
設計も施工も良いのは当たり前で、更にそれを超えるものがある建物を造っていきたいものです。
コメントありがとうございます。