さて前回の続きでございます。
金沢出張の合間に建物を見回ってきましたという話。
今日はこれからいきましょう。
鈴木大拙美術館です。
総合的な感想というか、難しい建築論は語れる知識もないのですが、静かで美しく時間のゆっくり流れる美術館でした。「訪れた人がゆっくりと考えることができる」と書いておられましたが、まさにその通りですね。
池を眺めながら座っていると、とてもゆっくりとして心地よかったですね。
白くつるっとしたしっくい壁とコンクリート壁、まっ平らな水面、とてもシンプルな中、こちらの壁だけは石の表情と凹凸をつけて積んだ感じが、ぐっと質感があって面白かったです。こういうのは一つの部屋の中でもできると思うんですよね。メリハリが大切。
あとこんな格子も。これは上と下が丁度反対になったような感じもしますが、私達はこういう所をしっかり見ております。こういうの食い入る様に見てる人間がいたら、まず建築関係者ですね(笑)
あと、もう一つ。
この石のベンチ。
存在感たっぷりの石をそのまま使うだけも素敵だとは思いますが、これは座る部分は凸凹した感じ、他は磨いて光沢をだしています。
こういう何気ないシンプルだけどとても気の利いたやり方は、ホント素晴らしいと思いますです。結局こういう事が一番難しい。勉強勉強です。
次は早朝の散歩の中であった図書館。こちらもかなり有名な図書館でありました。
早朝ですから残念ながら中には入れませんでしたが、外壁の金属板(コルテン鋼)の質感が、ええ感じでした。
それから、もっともメジャーな、
はい。21世紀美術館です。
すんごい人でしたが、やっぱり美しい建物でした。
そして訪れている方々がとても楽しそうにしていて、また地元の方にも愛されている感じもし、そういうのもあまり見ないから、とても印象に残りました。上の写真でもあります、長いシンプルな集成材のベンチと、
外に置かれていたこの椅子も、とても印象に残りました。
特に外のこれは意外や座りここちも良く、寝そべりながら座れる、優れものでした(笑)
まだ街中で発見した建築もありますが、また別の機会に。総じて金沢は綺麗で魅力あふれる街でした。これを作り守り続けてきたのは、もちろん行政の力もあるでしょうが、やっぱり市民の皆様意識が高いのだろうと思いますです。大いに見習わなねばであります。
今回の建築探訪で得たことは、これからに大いに活かしていくということで、今日はオシマイ。
また次回〜。
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