無題 2004年10月11日 | ログ 「なぜ泣くの」 彼女は聞いた。白い雲が悠々と流れる日のことだった。 「悲しいからだよ」 僕は答えた。風はそよぎ花と緑をなびかせる。 「別れが悲しいの?」 首を振る。 「 」 あぁ――僕はあの時何て答えたんだっけ―― 覚えているのは二つだけ 熱い夏の日、たくさん流した涙と 遠くまで飛んでいく 白い白い、麦わらの帽子――――――