砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

読書一行メモ

2004年12月09日 | ログ
『シルバーウィング』神野淳一

完成度高し。二瓶さんが書きたいのはこういうヤツだと思う。

『眠り男』菊地秀行

佳作。何がいいのか分からないけど良かった。

『第61魔法分隊』伊都 工平

普通に読めるんだけど踏み込む一歩がない。全五巻で第二巻まで読了。

『チョウたちの時間』木信義

時間旅行系。原爆と科学と。曖昧な感動を与えて終わるが解説によるとそれがこの作品の魅力らしい。

『蟲忍』古橋 秀之

漫画とライトノベルの融合系。読むべき。絵だけで買う価値がある。文だけで買う価値がある。最後は微妙。

呪い

2004年12月09日 | ログ
踏切内停車の原因を捜査 小田急線の母子負傷事故

直撃


空鴉「15分とか目じゃありませんでした。二時間停まりました」

蜥蜴「まさか書いた直後にこんな事になるとは・・・てか小田急大丈夫かよ、三日前にも人身事故あったぞ」

空鴉「今日一日で『間もなくの・・・』とか『いましばらくお待ちください』って言葉を十年分聞きましたねー」

蜥蜴「事故者の方に懺悔を。私は貴方の命の成否より復旧時間の方が十倍気になりました、御免なさい」

空鴉「砂蜥蜴と空鴉は安全かつスリリングな電車運転を応援しています」


人身事故

2004年12月08日 | ログ
午前八時四十七分。
僕の乗っていた電車は人を、轢いた。

一号車に乗っていた僕は、けれどその光景を見ていない。
急ブレーキと、軽い、音。
アナウンスの鳴る頃には既に死人は二号車の車両に挟まっていた。


グシャリ。


人々は静かに興奮した。
程なくやってきた『死体処理業者』
噂する学生。苛立つサラリーマン。
子供の情報を遮断しようとする親。


僕は本を読んでいた。
ダイヤの乱れは気にしない。
気にしても、死人は蘇らず、ダイヤの乱れも止まらない。

だから本を読む。
ライトノベルの戦争モノ。
主人公は強く、それでいて無力。
物語中盤でヒロインは死ぬ。非日常の死。

アナウンスが鳴る。
日常の死は処理された。ダイヤの乱れは15分。
許容範囲。出席は30分遅れまで許される。

走り出した電車。
通常運行する日常。

僕はふと、身体を捻りレールを見る。
血の跡は残っていない。
更に深く観察する暇もなく電車は僕を乗せ加速してゆく。

最後に。

チ、 と。

舌打ち一つで無責任な死を軽く侮蔑した。

学力

2004年12月07日 | ログ

学習到達度 文章などの読解力で日本は14位


空鴉「あらら・・・残念ですねぇ」

蜥蜴「何がよ」

空鴉「いやだって・・・能力的に下がってるって事でしょ?マズイじゃないですか」

蜥蜴「んなもん当然だろうが。

   『(読解力をはじめ)学力は最上位(世界トップレベル)とは言えない』

   だと?
   
   授業中にマンガを読んだり寝てたりしてる国が今まで最上位だったのが異常なんだよ』

空鴉「それはそうかもしれませんが・・・」

蜥蜴「てか世界水準だと週9時間も勉強してるんだな。驚いた」

空鴉「中の人は年間10時間やってなかったでしょうしね」

蜥蜴「まぁ授業なんて退屈だったしな。歴史と倫理ぐらいしか覚えてない」

空鴉「数学は興味持てませんでしたよねー。理系に進む人間が異常者に思えました」

蜥蜴「読解力を強化するっていうけどどんな対策を取るんだろうな」

空鴉「それはやっぱり国語の時間を増やして・・・」

蜥蜴「睡眠時間を増やすだけだろうが」

空鴉「むー。どうしろと?」

蜥蜴「どうしようもない」

空鴉「うわー」

蜥蜴「一般的には読書習慣をつけるとか何だろうが効果は薄いだろ」

空鴉「何でですか?」

蜥蜴「強制して本を『見』させる事は出来ても『読』ませることは出来ないんだよ。自主性の問題だからな」

空鴉「そんなもんですか」

蜥蜴「そんなものだ。俺も読書は好きだが難解な科学書を渡されたら三秒で寝る」

空鴉「三秒ってあなた・・・」

蜥蜴「出来ない落ちこぼれグループの割合も増えたらしいな。当然の事だが」

空鴉「ゆとり教育が原因って事ですか?」

蜥蜴「企業での成果主義の是非はともかく、習熟度別のクラス分けは必要だろ」

空鴉「それは差別やイジメに繋がる・・・」

蜥蜴「馬鹿者が。実力差を無視した所でそいつが頭良くなる訳ではなかろうが。

    レベルを度外視した授業では馬鹿は置いてきぼりをくらいインテリは退屈する。
  
    極め付きは相対評価から絶対評価への移行だ」

空鴉「これはいいんじゃないですか?頑張りによっては能力的に劣る人でも高い評価が貰える訳ですし」

蜥蜴「みんなが貰える一等賞に何の意味がある?格付けの為の成績だ。そんな事するなら最初からそんなものつけなきゃいい」

空鴉「うぐぅ」

蜥蜴「大体全体の3%が5の学校と全体の50%が5の学校がある時点で終わってる。
 
   最優秀が五割だと?ふざけるな」

空鴉「エキサイトしてますねー」

蜥蜴「絶対評価の時だったら俺は間違いなく別の高校に入っただろうからな」

空鴉「授業態度が悪すぎるんですよ」

蜥蜴「主観で決まる評価など興味が無い」



  

平和

2004年12月06日 | ログ
「戦争が、来るわ」

病院のベット。うわ言のように彼女は呟く。

「ユウ、戦争は来ないよ。もう二百年も戦争は起きてない」

見舞いの花を細身の花瓶に移しながら僕は相槌する。

外には二本の飛行機雲。

夏の残り火のように引かれる白線の軌跡を目で追いながら笑いかける。

「そして、二度と人類はそんな馬鹿なことをしないよ。そんなの、無意味じゃないか」

「いいえ。戦争は来るわ。必ず、来る」

病気で倒れてから初めて聞く、節目がちな彼女がめったにしない断定の口調。

「だって」

換気の為に開けた窓から秋の風が吹き、花瓶がグラ、と揺れた。

「私達は、人間なんだもの」

花瓶は倒れず。

秋桜の葉が、ひとひらだけ、落ちた。

賭博の結果を予測演算

2004年12月05日 | ログ
カジノで電脳駆使は合法 英警察、立件見送り



博士「来たァ!!遂にワシの時代がァ!!」

空鴉「あのー・・・」

博士「科学万能!!科学万歳!!計算が地球を救うッ!!」

空鴉「あのー・・・」

博士「なんじゃい。ワシがハッピーになっとる時に水を刺すそのリアクションは!!」

空鴉「いや・・・博士って、パソコン出来ませんよね。ワードも使えないし」

博士「・・・・」

空鴉「・・・・」

博士「 | ̄|○ 」




BLOG FRIENDS 個人的メモ

2004年12月04日 | ログ
BLOG FRIENDS #2 出版カンパ募集

一口2000円より。最大五口まで購入可能。
対象は18歳以上のgooブログオーナー。
特典として「BLOG FRIENDS #2」が贈られる。
一口1000円程度の方が参加者は増えると思考。採算性の問題か?


BLOG FRIENDS #2 仕様(暫定)

全般
 タイトル:「BLOG FRIENDS #2」
 版型:A5
 部数:200部
 価格:700円
 印刷:COMFLEX

本文
 ページ数:196頁(予定)
 用紙:上質紙70kg

表紙
 色数:4色刷り
 用紙:アートポスト180kg


参加者の公開作品一覧

二瓶幻想研究所 『アイオライアの近衛兵』

砂蜥蜴と空鴉 『十人の人間の生と死の話』

白の憂鬱、黒の本能 該当作品なし

*雪便りの季節* 『消えた魚の行方』

ak STYLE type.B 『デジャヴ プール』

ぐうたらさせてよ! 『きりきりと。 』

何となく奈伽塚ミント 『詐欺師の世界』

リアリストと空想少女 『風穴』

夢を視る者~出張版~ 該当作品なし

彼女が残したグラノーラ 該当作品なし

嘘の吐き方 『ハッピーエンドを作る力』

目指せ! シナリオライター!! 『ロールプレイ』

jump in the box 該当作品なし

魔女のつぶやき 『さがさないで・・・ 』

★ うむむ。 ★ 『天雀星に』

ブログ 窓に映った部屋  該当作品なし


イラスト担当 
テドえにっき

装丁責任者 
jump in the box

企画・宣伝アドバイザリースタッフ 

BLOG STATION

from KASHIWA with SPIRIT


現在進行状況、進行スケジュール

【済】 ~11月25日 原稿下読み 二瓶
 ●  ~12月06日 原稿校正・赤字修正 しなたま・Ken・もけ
    ~12月12日 編集(装丁・掲載順決定 作者ヒアリング) 二瓶
    ~12月17日 入稿用ファイル作成 二瓶
    12月18日 入稿

    12月30日 納入予定


現在進行中のイベント

BLOG FRIENDS #2』イメージ・キャラクターのネーミング募集


今、参加者が出来ること

・カンパの参加、または呼びかけ
・自身の作品の対外的な宣伝(gooブログ以外での創作企画の参加等)
・BLOG FRIENDS 編集部への意見提案
・自身、参加するブロガーの作品紹介、批評


この瞬間からでも出来る取り組み


他のブロガーと仲良くなること

同じ目的の為に頑張る仲間。
親しくなって損する訳がありません。
BLOG-FRIENDS掲示板では定期的にオフ会の開催がかかります。
時間とお金に余裕のある方は参加するのが吉でしょう。
参加が難しい方はメッセなどで気軽にお話するだけでも良い交流になると思います。
12月はブロガーの誕生日ラッシュ。
12/5はjumpさん、12/12に二瓶さん、12/21に吟さんが吟さんの誕生日です。
ブログに一言コメントを寄せるだけでもきっと恐らく絶対嬉しいはずです。書きましょう。
私の誕生日は3/20です。お忘れなく。


編集部に感謝の言葉を

編集作業は大変な仕事です。
実行イーン会を中心とした裏方さんへ感謝の言葉を忘れずに。
人間、不思議なもので「おつかれさまです」の八文字で満たされたりする生き物です。
オフ会などで会った時、さり気なく労う言葉がポイント高いです。
女性陣、頑張って下さいませ。



参考、関連リンク

BLOG STATION  『BLOG FRIENDS #2』☆プログレス・レポート

BLOG FRIENDS 編集部

特別編:gooブログから生まれた同人誌 二瓶幻想研究所 BLOG FRIENDS(前編)

特別編:gooブログから生まれた同人誌 二瓶幻想研究所 BLOG FRIENDS(後編)

百聞は一見に届かず

2004年12月01日 | ログ
百度文字連ねて。
遠く、写実には及ばす。

さらば写実家となるか?
否。

私は詩人。
今は遠く、届かずとも。

いつか必ず、千の言葉で万感の風景を描き出そう。

遠い昔。
私を揺り動かしたあの人のように。