ひな菊の丘から

よしだよしこさんをねいろかふぇで

地元で勝手にホームだと思っている、ねいろかふぇ。ここでよしこさんが聴けたらいいだろうなあ、とずっと思っていた。でもキャパが限られているし、遠方から来られるので採算的に無理かもな、とも感じていた。そのお店でライブが決まった、と聞いたのはずいぶん前だった気がする。お店のお客さまが繋げてくださったのだった。

初ライブだというのに、どうも予約状況が良くなくて、お店のかなこさんも心配されていたので、自分のSNSで宣伝かけたのは1週間ほど前。同じ週にあったコウスケさんのライブでもお声かけしたりして、それでもギリギリ格好がつくかな、みたいな数だったのに、いざ蓋を開けてみるとぎゅうぎゅう満員だった。私の友人諸君、キミたちもっと早く予約入れなあかんやん!

ギャラリー佑英は肥後橋。そこから地下鉄と阪急で戻ってきて、開演30分前には到着したと思う。前夜、岡町でご一緒した3人の人たちは、4時から十三で前吞みしてくると聞いてたので、まだやろ、と思ってたらもう座ってた。もう一人、岡町組のA東さんも到着してた。私は看板の写真を撮ってから中へ。

アリーナではなくカウンター席だったので、とりあえずワインを注文。最前列、演者さんから1メートルほどの位置で聴くことになる。

よしこさん、最初は立って。

この店の2階に泊れるところがあったらねえ、なんて話をしながら、20年ほど前に作ったという、『地球の夜』からスタート。

3月生まれで身体が弱かったので、幼稚園の時は色々苦労したそうだ。遠足で初めてゆで卵というものを知った、それから大好物になって、今ならゆで卵2個でビール3本は吞めるらしい。

『Fortune』、『魂のありか』、『帰れない町』、と続き、駅前の本屋の話題になる。我が町の駅前は、もう何十年も前から(と言う話)再開発の話が中途半端になっていて、この度ようやく一画が更地になり、そこにロータリーができる。バスが通っているわけでもなく、タクシー乗り場は別にあるし、線路は未だ地面にある。恐らくこの私鉄沿線で高架にならない駅があるとすれば、それはここと隣の駅なのではないかと思う。そんな駅前にロータリーが必要だろうか、というのは個人的な意見だけど、よしこさんはその中の本屋の垂れ幕(もうアカン、やめます)にひどく興味を惹かれ、それなら何か買って帰ろう、と店に入り、欲しい本がなかったけど、440円の夏目漱石の文庫本と雑誌を1冊買ったそうだ。そして、あの垂れ幕はいつからあるの?本当にやめるの?と疑問に思っておられるようだった。

そこで、地元民の私が説明すると、「そうなんだ、でもほんとにやめるのかな?」とちょっと半信半疑だった。

その後、『モンゴメリーの天使』『追放の歌』で1部終了、え?短くない?

休憩時間になったので、追加ドリンクをオーダーする人たち。Mこさんはマンゴーミルク

「え?M子さんがアルコール以外注文するん、初めて見たわ」という複数のお友だちに「休憩せなあかんもん」と返事するM子さんと後ろで笑ってるよしこさん

そのよしこさんのセカンドセットはマウンテンダルシマからスタート。やはり1部は3曲も飛ばして終わっていたそうだ。

『たんぽぽのお酒』佐藤GWAN博さんの作品で、詩は翻訳家の藤本和子さんとの共作らしい。藤本さんの訳書『アメリカの鱒釣り』は持ってるけどちゃんと読んでないそうだ。

2曲目は『Riding High』

ギターに持ち替えて、対訳付きで、『Heart of Gold』英語の歌に日本語オリジナルの詩を付けて歌うのは、それぞれ許可を貰わないといけないけど、Deporteeは許可が取れず苦労したとのこと。

最近購入したというハーモニカ。人前で恥をかかないと上手くならないよ、と中川五郎さんに言われたので恥をかきます、と。

私の席から撮れた歌詞カード

後で録音を確認したら、1部は41分、2部は1時間13分あった。

そしてまた立って。

『ハーポのブルース』『私があなたを思う時』『ラブソング』『高野くんの焼き鳥屋』どんどん歌は続く。

『ばかのうた』歌い出しがものすごくよく似た曲があり、ある人に「裁判になったりすると困るよ」と言われたので作者に許可を貰ったそうだ。出版社に連絡すると1時間後にOkが出たので、ほんとに読んだのかな、と思ったらしい。で、使用料を払うようにと言われたそうだ。因みに似てる歌は『心のこり』頭のとこはそっくり。

最後は去年の5月に作ったという『Piece』彼ひとりだけじゃないかもしれないけど、歌っているのはやなぎさんのことだよなあ、と思いながらこの日も聴いた。

アンコールは、リクエストがあったので、『Desperado』途中で、あ!ハーモニカ吹けば良かった!と。

お疲れさまでした、のビール。

フルーツロールケーキをいただく。美味しかった。

ここから一番近いところにある桜も、ずいぶん咲き誇っていて、見ごろは明日かも、でも明日は雨だしなあ、というところ。この桜のことをMCで話す金森幸介さんも、アリーナ席(階段の一番上)のお客さまだった。

しばらくお喋りして、皆さんと駅で別れて一人帰宅。途中の総菜屋、8時閉店なのでギリ間に合い、半額の総菜を買って晩ご飯にする。目にも耳にも心にもいっぱい宝物を貰った一日だった。

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