Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

数多の名優の吹き替えの巨匠、逝く…。

2010-11-02 00:00:01 | 芸能界
アラン・ドロンさん吹き替え、野沢那智さん死去(読売新聞) - goo ニュース

数多の名優の「日本語吹き替え」の声優として、あまりにも有名な、野沢 那智 さんが、肺癌のため、10月30日、逝ってしまった…。

正直、大変なショックを受けている。

アラン・ドロンの吹き替えで知名度が高いが、私のイメージは、『新・エースをねらえ!』のテニスコーチである「宗方 仁」一色。

このアニメのヒロインである、岡 ひろみを発掘し、「鬼コーチ」宜しく、ひろみを徹底的に鍛え、女子「パワーテニスプレーヤー」に育成した、迫力あるあの声…耳から離れない。

実は名作と思っている、劇場版『エースをねらえ!』の宗方コーチの名台詞、幾つか覚えている。
特に印象的なのは…

「(ひろみに向かって)お前は明日、試合をする。テニス協会理事全員の前でだ。相手は竜崎麗香。勝てばお前の(ジュニア特別選手として海外の)派遣が決まる。必ず勝て。早かれ遅かれ、いずれ越えねばならん山だ!。」

(上記の言葉をかけられ、自宅に戻っても自信がないひろみが、夜遅く宗方に電話をかけ、受話器を取った宗方に語り掛けられす黙っていた時に…)
「岡だな。(「どうして私だと分かるのか…」と、ひろみに問われ)それは、俺はいつでも、お前の事しか考えていないからだ。」
(この宗方の一言で、ひろみに「明日の試合、ベストを尽くします。お蝶夫人から一本でも多く、エースを取ります。」と言わせた。)

(ひろみが麗香との試合中、異母兄妹の、「加賀のお蘭」の緑川 蘭子に、「何故、岡さんを選んだのか?」と問われ、「骨髄性白血病」に冒されている自らの余命も残り少ない事を悟って語った…)
「岡はどことなく俺の母に似ていた。母は男(=蘭子の父)に捨てられ、台所の片隅で、いつも1人寂しく泣いている姿しかなかった。この世で弱い女は、母だけで十分だ。だから岡を、心底強いプレーヤーにしたい。この俺の手で。たとえ俺の持っている全ての時間を使い果たしてまでもだ!。」

以上の3つだ。

他にも数多あるが、ひろみと宗方の、選手とコーチという立場を少し超越した信頼関係が良く理解できる、まさに「スポ根」的な名台詞と言えるのではなかろうか。

そして、母が内職(これは、先日も触れている)していた時に「BGM」として流していて、楽しみに聴いていた、多分、文化放送系のラジオ番組『那智チャコハッピーフレンズ』の、同じく声優の白石 冬美 さんとのコンビでの、ラジオパーソナリティー(DJ)としての印象も強い。
(白石 冬美 さんと言えば、『機動戦士ガンダム』のミライ・ヤシマ役が、ハマり役だった。)

番組のファンから「宗方コーチの声、やって下さい」というリクエストに対し、「アニメの声って、真っ暗なところじゃないと、なかなか難しんだ」と語って、なかなかリクエストには応えなかったのも、未だ記憶として鮮明だ。

ラジオでは、とっても明るい声で、およそ「宗方 仁」のイメージとは程遠かった程、ギャップが大きかったが、白石さんとのコンビが余りにも絶妙で、傍でたまに聴いていて、面白いなぁ…と思っていた。

しかし、その「明るいながらも、吹き替えや声優としてのシブい声」は、もう聞けない…それがとても残念でたまらない。

野沢 那智さんは、平和主義者としての一面もあり、反戦活動家との親交も深い。

野沢さんを亡くした事は、平和主義者としてはもちろん、色々な意味で、損失は大きい。

しかし、現実は受け止めなければならない。

野沢さんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。合掌。
Comments (2)
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