昨日からの2日間…緊迫した、「天下分け目の決戦」…『名人戦 最終第7局』が、愛知県蒲郡市で行われましたね。
個人的には、本当にワクワクドキドキしながらの、この3日間だったと思います。
戦型は、昨日もお話したとおり、このシリーズでは初めて登場する、角換わり腰掛け銀。
今日、コンビニへダッシュし、毎日新聞をゲット。
1日目は、41手目を郷田九段が封じて終わりましたね。
昨日、Webで1日目の指し手が更新されるかと思ったのですが、休む直前もチェックしても、昼食休憩までの指し手まででストップしたまま…待ち遠しかったです。
40手目までの指了図を見た第一感で、小生は、以下の封じ手を予想しました。
もし、郷田九段が「開戦」を宣言するなら、いきなり▲4五歩と駒をぶつける…。
まだ、もう少し開戦を長引かせるなら、後手の38手目の△4二飛車を牽制する意味&いつでも▲4五歩の開戦を宣言できる、▲4八飛車と転回…。
守りを固めるなら、▲6八金右に…。
こてくんさんからもコメントを頂戴していましたので、会社に出社して、実験始める前の10分間で、急いで紙面を見て、急いでこう考えました。
結局、郷田九段の封じては、▲4八飛車…。
もう少し、開戦を後にして、△4二飛車に睨みを効かせ、▲4五歩からの開戦をいつでも宣言できる形にした感じですね。
その後は、森内名人も、離れた金を自玉に近づけるように指し手を進ませ、郷田九段も穴熊に組み換える方針を選んだ様です。
でも、後手の歩が先手玉に結構迫っていますし、間に合うのか…と、ちょっとハラハラ。
そして…つい先ほど、その雌雄が決しました。
表題の通り、森内 俊之 名人が22時35分、158手までで、挑戦者・郷田 真隆 九段を下し、防衛に成功。
同時に、名人位獲得通産5期となり、規定により『第十八世名人』の『永世称号』を獲得しました。
おめでとうございます。
森内名人は、その名に恥じぬよう、棋王戦で失冠はしましたが、指し手に随所に工夫が見られていました。
このときから、名人位の防衛への序章が始まっていたと考えると、自らを『十八世名人』の名に恥じぬ棋士へと磨き上げていたのかもしれませんね。
小生のような入門者には、どうしてもそう映ってしまいがちな「受け一辺倒」のイメージを完全に払拭し、実は「攻め」の棋風であることを感じさせるものでした。
このシリーズでも、その片鱗は随所に現れていました。
ただ、残念なのは、「世紀の大逆転」とまで評された、第6局の最終盤でのミスです。
これを呼び込んだ郷田九段の執念は、心から賞賛に値しますが、森内名人の棋風からも、にわかに信じがたい、131手目の▲4七玉…。
ただ、これがあったからこそ、『永世名人』はそうたやすい称号に非ず…ということを、ご自身が「痛感」といって良いほど一番感じたのではないでしょうか。
その教訓を、「静かな闘志」へと昇華させ、見事に最終局で『永世名人』の称号を手中にしましたね…。
改めて、おめでとうございます。
そして、『歴史的瞬間』に立ち会えたこと…嬉しく思いますし、感謝したいですね。
敗れはしましたが、挑戦者の郷田九段にも、賛辞を贈りたいと思います。
あの第6局の「世紀の大逆転」の立役者は、間違いなく郷田九段の名人位に対する執念です。
あの第6局は、殆ど森内名人に流れが傾いていました。
最後の最後まで諦めなかった執念が、プロ棋士の皆さんの殆どが「世紀の…」という「冠」をつけるほど賞賛される名局を生んだと思います。
今年度のこれまでの「ベストバウト」と言っても、決して過言ではないでしょう。
そんな感動を、ファンに与えてくださいました。
その執念があったからこそ、この最終局もあったわけですから、心から感謝の言葉と、労いの拍手を贈りたいと思います。
郷田九段にも、このシリーズは、名人位への挑戦を決めた日に、ご尊父様が逝去されたということもあり、しっかりした目標がありました。
その「弔い合戦」は、残念ながら成就こそなりませんでしたが、あの第6局は、天に召されたご尊父様も、きっと鼻高々なお気持ちで、ご覧になっていらっしゃったのではないでしょうか?
小生は、そう信じたいです。
いずれにしても、『歴史的瞬間』の立役者となられた、両対局者に、改めて御礼を申し上げたいと思います。
これで、65期目の名人が決まりました。
既に66期目の挑戦者を決める戦いは、始まっています。
再び、この悔しさを胸に刻み、郷田九段が挑戦者に名乗りを挙げるか…。
「次期永世名人」として、既にリーチがかかっている羽生三冠が、これを刺激に鬼の形相で『第十九世名人』へ挑戦するのか…。
只今、棋聖戦の防衛に向け優位に立っている佐藤棋聖・棋王が、昨年度を髣髴とさせる勢いそのまま、挑戦者に名乗りを挙げるのか…。
『第十七世名人』の威信にかけて、谷川九段が奪取に向け、再び挑戦者に名乗りを挙げるのか…。
「名人位獲得2期」の実績を引っさげて、3期目の獲得に向け、丸山九段が挑戦者として名乗りを挙げるのか…。
「自分が一番強い」という強い信念をお持ちの、『藤井システム』の生みの親である藤井九段が、その戦型の優秀さをさらに高めるべく、挑戦者に名乗りを挙げるのか…。
「捌きのアーティスト」の久保八段が、タイトル獲得への執念を見せるのか…。
「武蔵」との異名を持つ、将棋への情熱は人一倍熱い三浦八段が、羽生「七冠」から棋聖位を奪った当時の勢いそのまま、名人位へ挑戦するのか…。
『新・A級棋士』である、木村&行方八段が、いきなり挑戦権を得るのか…。
興味は、全く尽きませんね。
将棋ファンであること…こんなにまで将棋が大好きになれたこと…とても嬉しく思います。
そして、小生を将棋の世界へ導いてくださった、渡辺 明 竜王をはじめ、渡辺竜王のブログでお目にかかった、振られ飛車さん、ssayさん、nanaponさん、Logical Spaceさん、こてくんさん他、小生がファンになったお方…全ての皆さんに、感謝で一杯です。
さあ、ちょうど今、衛星放送では、この最終局のダイジェストの放送に入りました。
しっかり『歴史的瞬間』…目に焼き付けたいと思っています。
そして、明日…毎日新聞をゲットして棋譜を確認し、しっかり並べて勉強したいと思っています。
個人的には、本当にワクワクドキドキしながらの、この3日間だったと思います。
戦型は、昨日もお話したとおり、このシリーズでは初めて登場する、角換わり腰掛け銀。
今日、コンビニへダッシュし、毎日新聞をゲット。
1日目は、41手目を郷田九段が封じて終わりましたね。
昨日、Webで1日目の指し手が更新されるかと思ったのですが、休む直前もチェックしても、昼食休憩までの指し手まででストップしたまま…待ち遠しかったです。
40手目までの指了図を見た第一感で、小生は、以下の封じ手を予想しました。
もし、郷田九段が「開戦」を宣言するなら、いきなり▲4五歩と駒をぶつける…。
まだ、もう少し開戦を長引かせるなら、後手の38手目の△4二飛車を牽制する意味&いつでも▲4五歩の開戦を宣言できる、▲4八飛車と転回…。
守りを固めるなら、▲6八金右に…。
こてくんさんからもコメントを頂戴していましたので、会社に出社して、実験始める前の10分間で、急いで紙面を見て、急いでこう考えました。
結局、郷田九段の封じては、▲4八飛車…。
もう少し、開戦を後にして、△4二飛車に睨みを効かせ、▲4五歩からの開戦をいつでも宣言できる形にした感じですね。
その後は、森内名人も、離れた金を自玉に近づけるように指し手を進ませ、郷田九段も穴熊に組み換える方針を選んだ様です。
でも、後手の歩が先手玉に結構迫っていますし、間に合うのか…と、ちょっとハラハラ。
そして…つい先ほど、その雌雄が決しました。
表題の通り、森内 俊之 名人が22時35分、158手までで、挑戦者・郷田 真隆 九段を下し、防衛に成功。
同時に、名人位獲得通産5期となり、規定により『第十八世名人』の『永世称号』を獲得しました。
おめでとうございます。
森内名人は、その名に恥じぬよう、棋王戦で失冠はしましたが、指し手に随所に工夫が見られていました。
このときから、名人位の防衛への序章が始まっていたと考えると、自らを『十八世名人』の名に恥じぬ棋士へと磨き上げていたのかもしれませんね。
小生のような入門者には、どうしてもそう映ってしまいがちな「受け一辺倒」のイメージを完全に払拭し、実は「攻め」の棋風であることを感じさせるものでした。
このシリーズでも、その片鱗は随所に現れていました。
ただ、残念なのは、「世紀の大逆転」とまで評された、第6局の最終盤でのミスです。
これを呼び込んだ郷田九段の執念は、心から賞賛に値しますが、森内名人の棋風からも、にわかに信じがたい、131手目の▲4七玉…。
ただ、これがあったからこそ、『永世名人』はそうたやすい称号に非ず…ということを、ご自身が「痛感」といって良いほど一番感じたのではないでしょうか。
その教訓を、「静かな闘志」へと昇華させ、見事に最終局で『永世名人』の称号を手中にしましたね…。
改めて、おめでとうございます。
そして、『歴史的瞬間』に立ち会えたこと…嬉しく思いますし、感謝したいですね。
敗れはしましたが、挑戦者の郷田九段にも、賛辞を贈りたいと思います。
あの第6局の「世紀の大逆転」の立役者は、間違いなく郷田九段の名人位に対する執念です。
あの第6局は、殆ど森内名人に流れが傾いていました。
最後の最後まで諦めなかった執念が、プロ棋士の皆さんの殆どが「世紀の…」という「冠」をつけるほど賞賛される名局を生んだと思います。
今年度のこれまでの「ベストバウト」と言っても、決して過言ではないでしょう。
そんな感動を、ファンに与えてくださいました。
その執念があったからこそ、この最終局もあったわけですから、心から感謝の言葉と、労いの拍手を贈りたいと思います。
郷田九段にも、このシリーズは、名人位への挑戦を決めた日に、ご尊父様が逝去されたということもあり、しっかりした目標がありました。
その「弔い合戦」は、残念ながら成就こそなりませんでしたが、あの第6局は、天に召されたご尊父様も、きっと鼻高々なお気持ちで、ご覧になっていらっしゃったのではないでしょうか?
小生は、そう信じたいです。
いずれにしても、『歴史的瞬間』の立役者となられた、両対局者に、改めて御礼を申し上げたいと思います。
これで、65期目の名人が決まりました。
既に66期目の挑戦者を決める戦いは、始まっています。
再び、この悔しさを胸に刻み、郷田九段が挑戦者に名乗りを挙げるか…。
「次期永世名人」として、既にリーチがかかっている羽生三冠が、これを刺激に鬼の形相で『第十九世名人』へ挑戦するのか…。
只今、棋聖戦の防衛に向け優位に立っている佐藤棋聖・棋王が、昨年度を髣髴とさせる勢いそのまま、挑戦者に名乗りを挙げるのか…。
『第十七世名人』の威信にかけて、谷川九段が奪取に向け、再び挑戦者に名乗りを挙げるのか…。
「名人位獲得2期」の実績を引っさげて、3期目の獲得に向け、丸山九段が挑戦者として名乗りを挙げるのか…。
「自分が一番強い」という強い信念をお持ちの、『藤井システム』の生みの親である藤井九段が、その戦型の優秀さをさらに高めるべく、挑戦者に名乗りを挙げるのか…。
「捌きのアーティスト」の久保八段が、タイトル獲得への執念を見せるのか…。
「武蔵」との異名を持つ、将棋への情熱は人一倍熱い三浦八段が、羽生「七冠」から棋聖位を奪った当時の勢いそのまま、名人位へ挑戦するのか…。
『新・A級棋士』である、木村&行方八段が、いきなり挑戦権を得るのか…。
興味は、全く尽きませんね。
将棋ファンであること…こんなにまで将棋が大好きになれたこと…とても嬉しく思います。
そして、小生を将棋の世界へ導いてくださった、渡辺 明 竜王をはじめ、渡辺竜王のブログでお目にかかった、振られ飛車さん、ssayさん、nanaponさん、Logical Spaceさん、こてくんさん他、小生がファンになったお方…全ての皆さんに、感謝で一杯です。
さあ、ちょうど今、衛星放送では、この最終局のダイジェストの放送に入りました。
しっかり『歴史的瞬間』…目に焼き付けたいと思っています。
そして、明日…毎日新聞をゲットして棋譜を確認し、しっかり並べて勉強したいと思っています。