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【100】円成寺  奈良忍辱山

2008年07月09日 | 【 奈良の古刹 】

【100】円成寺  奈良忍辱山

住所 奈良市忍辱山町1264
宗派 真言宗御室派
山号 忍辱山
開山 虚滝和尚・命禅上人
本尊 阿弥陀如来

国宝 春日堂、白山堂 木造大日如来坐像
重文 楼門、宇賀神本殿、本堂、五輪塔 木造阿弥陀如来坐像 木造四天王立像(4体) 木造大日如来坐像
備考 大和13仏12番

 奈良高円から三笠山に入り滝坂の道を上がり、柳生までの柳生街道の中間点に円成寺があります。忍辱(にんにく)とは、菩薩行六波羅蜜のひとつで、いかなる苦悩にも忍耐する修行を表します。北大和五山の忍辱山・誓多林・菩提山・鹿野園・大慈仙のひとつとして修行成道を貫いている。伽藍は浄土式の庭園となっていて、楼門をくぐると本堂と多宝塔があります。
 本尊は、阿弥陀如来です。昔は、脇侍として国宝大日如来が本堂の片隅に安置されていましたが、多宝塔が完成してから塔内に安置されています。運慶の傑作の一つで、両手人差し指を合わしたまま右手で左手人差し指を握る智拳印を結ぶ金剛界大日如来です。蓮華座と大小上下に二重円のシンプルな後背、衣も複雑なものではなくシンプルそのものです。それでいて存在感があり、姿勢を正し清新な美しさを持ち拝する者を圧倒する力があります。運慶二十歳代半ばの作品で、鎌倉時代の慶派の仏像のはじまりです。仏師運慶が完成した大日如来の前に無言で立ち、弟子やその場に居る者達に、背中で「どうだ!」と言ってような気がします。

大和13仏 大日如来 御詠歌

ひのめぐみ つみとが のゆき きえはてゝ あまねく てらす みとやなるらん

 

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