【587】北條寺 伊豆
住所 静岡県伊豆の国市南江間862-1
宗派 臨済宗建長寺派
山号 巨徳山
開山 北条義時
本尊 観世音菩薩座像
鎌倉幕府二代執権である北条義時が創建した寺で、義時の嫡子である安千代丸が大蛇に襲われ命を失った時、北條寺を墓所として七堂伽藍を建立し、仏殿の本尊(阿弥陀如来)を慶派の仏師に命じて作らせたとされています。義時は承久の乱の三年後、1224年(元仁元年)6月13日に62歳で急死し、長子である泰時らによって、北条氏発祥の地であるこの寺に墓を建てたと伝えられています。
寺伝によると現本尊観世音菩薩座像は智証大師が唐から請来したインドの像で、鎌倉極楽寺にあったものを北条政子が北條寺に奉納したとあるが真意は不明。近年、鎌倉時代末の像とする説があり、北条氏と関わる像の可能性があり東慶寺の水月観音を大きくしたような観音だ。ちなみに同型の観音は、5躯あり関西には無い。