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世界の艦船2024年2月号 特集・弾道ミサイル潜水艦の拡散

2024年01月15日 | 読書

今月の特集は弾道ミサイル潜水艦の拡散です。

基本的には弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)を示していますが、

現在は潜水艦弾道ミサイル(SLBN)を搭載可能な潜水艦にも拡散しています。

SSBNはアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インドが保有、

SLBMでは北朝鮮、韓国、が加わります。

しかし、運用できているのはアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国です。

弾道ミサイルの定義としては「長射程」、「高速」、「高々度」などの特徴を有していますが、

最近では「射程」が短いもので数十km、長いものは1万km以上です。

潜水艦も原子力から通常動力までとなっていますが、通常動力ではシュノーケル使用まで、

浮上しなければならないので、探知される可能性が広がります。

野木氏は「SLBM発射の技術  発射指令から着弾まで」を解説されていますが、

発射指令をどのように受信するかについては

極超長波から超長波VLF帯域で受信されているとのことです。

発射深度は公表されていないが、

「潜望鏡深度」まで浮上してから発射されるのではないかとのことです。

この様にただ、発射に成功したからと言って体制が整っていないと、パトロールはできません。

そして能勢氏による「どうなる!?  海上自衛隊のVLS搭載潜水艦」

について解説されていますが、

現在搭載されているのは「ハープーンUSM」、

次に「トマホーク対地巡航ミサイル」そして開発中の「極超音涑誘導弾」です。

これらのミサイルをVLS搭載するのですが、

課題はどのミサイルを何の目的で、何発搭載するかについてはこれからとのことですが、

一番必要なのは目的と運用方法を吟味して開発しなければ、意味がないと思います。

井上氏も「北朝鮮SSB vs 海自イージス・システム搭載艦」の中で、

全体状況を把握してどこに重点を置き、

リソースを配分するかを考える必要があると解説されておられます。

 

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