船と音楽の時間
船と音楽を愛する男の日記
元海上保安庁長官である奥島高弘氏が海保の現況に関する解説書です。
筆者は特に庁法25条について詳しく書かれており、
庁法25条を軸に「海保の実態」「海保の軍事化」「自衛隊の連携・協力」
「世界のコーストガードとの連携」「尖閣諸島と中国海警との対応」について解説されており、
とりわけ中国海警の対応方法については参考となりました。
そして「自由で開かれたインド太平洋」においての海自がらみでなく、海保としての重要性を説かれています。
日本近海での諸外国の動きは著しく活発になっていて、海自の事が報道ではされていますが、
もう一つの柱として海保の重要性を理解する必要があると思いました。
海保と海自の連携の重要性において海洋情報の共用化を強化する必要性も感じました。
世界の観戦4月号では向田氏が海保での「災害援助活動」について解説されておられ、
海保の機動力を活かした即応体制の重要性を説かれていて、
両氏ともに小さな組織であるけれども国民の安全を守るための使命を肝に活動されていることを感じました。
大変参考となる本でした。
海上保安庁ホームページ引用