2019年発行の小泉悠著書「「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略」読みましたが、
その時に2016年に発行された小泉著書の「軍事大国ロシア 新たな世界戦略と行動原理」を知りました、
前後するのですが、読んで見ました。
大変分量が多くて読むのに苦労しました。
最近では憲法改正によりプーチン大統領は2036年まで大統領を続けることが可能となりました。
今回この本を読んで戦後の冷戦期にアメリカとソ連は二極にあり言葉として「バランス・オブ・パワー」があり
力の均等に世界は秩序が保たれていましたが、ソ連が崩壊後にバランスは崩れて混迷の時代を迎えました。
本書は軍事大国ロシアがどのような変革を遂げてきたかを詳細に書かれており、
憲法等をどのように改定していったか、組織編制をどのように変えていったかも詳細に書かれております。
特に「ロシア連邦国家安全保障戦略」全文掲載そされていて、これだけを読むのも骨が居ります、
概要と注目すべき個所については主文にて書かれています。
また、準軍事組織についても詳細に書かれております、自分もこの辺所は知りえていなかったので、
ロシアが周辺国との防衛について危機意識が高く時にはその行動が一線を越えていることに対して
ハイブリッド戦略と称して軍事組織が介入していく理論には日本人の感覚では理解しがたい所です、
その例がウクライナへの介入です。
著者も書かれていますが、ロシアは依然として「勢力圏」の思想を持ち続けており、軍部、国民も同様であり、
国際社会での振る舞いは許されるものではないのですが、ロシアが二極であることへのこだわりかもしれません。
しかし、現在は中国が二極に割り込んでおりその振る舞いはロシアと同じです。
共産主義は軍事国家としてか成り立たないのかとも思いました。
そして北方四島は返還については「ロシア連邦国家安全保障戦略」及び「憲法改正」により変換してくれることはないと思いました。
でも平和条約は結びたいのは日本の国力を脅威に感じているのかもしれません。
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