2022年8月14日にNHK総合で放送された「デジタル・ウクライナ:衛星が変えた戦争」を見ました。
大変興味深い内容でした。
ウクライナ侵攻においてロシアが苦戦を強いられた事は欧州、アメリカからの武器提供によることが
報道機関により取り上げられていて、インターネットSNSでも取り上げられていました。
しかし、今回のNHK報道は別の次元でのウクライナ侵攻において衛星が度の様に関わっていたか教えられました。
通常であれば、軍事衛星が通信、画像処理等を実施して敵の動向を把握して的確なる対応を行なっていましたが、
現在は民間の小型衛星コンステレーションビジネスにより
同等の通信、画像データを受けることが可能となったことを知りました。
利用形態としては「通信」「地球環視(光学)「地球観測(SRA・合成開口レーデ)」を提供しています。
ウクライナは通信についてはスペースX社の「StarLink」、
地球観測(光学)ではsatellogic社の「Aleph-1」を利用しています。
「StarLink」は1万台通信装置を提供しており、「Aleph-1」は専用の衛星を利用可能としているとのことです。
これらのサービスは個人でも提供してもらえるとのことで、
小泉悠氏は「Aleph-1」を利用されているとのことでした。
もう一つはHawkEye360(電波監視衛星)です。
このサービスは世界初となる商用電波観測衛星を用いた陸海空の地理空間情報を提供しています。
このサービスでロシア軍の動向を知りえたとのことです。
この会社はスカパーJSATの関連会社です。
ウクライナは前回のクリミア侵攻でロシアに一方的にやられたので、
対応措置を検討していてこのような対抗策を立てていたと思います。
報道においてもウクライナもロシアも自国の正当性をアピールするために自国メディアを利用しています、
ロシアには報道の自由はありません。
その検証にOSINT「Open Source Intelligence:オープン・ソース・インテリジェンス」が
利用されていることも知りませんでした。
ユーチューブも流れる映像や解説が疑問だらけです。
本当の現状がどうなのかは報道機関やSNS情報だけには頼ってはいけないとも思いました。
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