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世界の艦船 2021年12月号 通巻961号 特集「駆逐艦の戦後史」

2021年11月15日 | 読書

2021年12月号の特集は「駆逐艦の戦後史」です。

 

 

戦後から現在までの駆逐艦発達についての全体像とウエポン・システム、推進システム、

ステルス技術、近未来の駆逐艦と何時ものパターンです。

以外なのは砲熕武器システムにおいて小・中口径については米海軍より欧州諸国や旧ソ連などの方が優れており、

イタリアの70ミリ、127ミリを採用していることでも分かります。

それと蒸気タービンが英国より米国の方が優れていたのには意外でした。

井上氏のステルス技術においての駆逐艦での対処方法については考えさせられました。

特に船体をズムウォルト級の様な形にしてまで必要なのか、元々本船が駆逐艦のカテゴリかも疑問です。

やはり実際に運用してみて使い勝手が良いのか、各機能が当初どおりの性能があるのか検証が必要です。

井上氏が指摘されているようにハード、ソフトのトータルで最適な形にするのが必要であると思います。

戦後駆逐艦は著しく発達を遂げてきましたが、戦後と今では駆逐艦のカテゴリを同一する必要はなくなり、

今後も時代に対応して変貌していくのではないかと思います。

ちなみに戦後駆逐艦で好きなのは「クーンツ」級です。

 

 

小林氏の「オーストラリア原潜保有の経緯と課題」については各マスコミが報道していますが、

小林氏の的確な指摘にはやはり専門家としての的をえていると思いました。

しかし、オーストラリアは自国の能力のなさを棚に上げて各国を引き回します。

今月号の目玉は「わが国の水路業務 その発祥から現在まで」です、

水路測定業務150年になりますが、それ以前から測定についての技術は諸外国から得ていたことは知りませんでした。

現在の名称は海上情報部ですが、自分の中では水路部の名称がしっくりきます。

水路測定は地味な業務ですが、時代と共にその重要は増しています。

先月号の「JAMSTEC特集」でも海洋調査の重要性が書かれていましたが、海上情報部との連携も必要と思いました。

測量船の思い出では初代「昭洋」に乗船見学しました。

二代目 測量船 「「昭洋」

 

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