言いきらない優しさ 「結論から言う」という話し方に馴れると、理屈が感情を潰すことが増すようだ。やわらかな物言いでなく、ズバリ言うことで核心に迫れる一方、その言葉の鋭さが相手の胸へどう刺さっていくかを推察しきれぬ危うさがある。正しいことが活かすことにつながらぬ、という不穏さがあるのだ。相手も目一杯緊張して聞いているのだから、「一歩手前で言葉を止める」優しさが要るのではないか。―己の話し方をふり返って、そう気づいた。 ★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。