2018年5月16日にリリースされたceroの4thアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』をライヴの日まで何度も聴いた。
前作『Obscure Ride』の直前辺りから聴き始めた身としては頭で理解できないまま。それでも身体は揺れてしまう事にまず驚く。
ポリリズムに代表される重層的なリズムが生み出すグルーヴと緻密に重ねられたコーラスワークが新しい彼らの世界を構築している。
そこには私の乏しい語彙力ではどう表現しようもない、しかし素晴らしいとだけ言える世界が広がっていた。
そうして迎えた5月30日の地元ライヴ。
最前列ど真ん中でライヴを味わう幸運に恵まれ、メンバーの皆の一挙手一投足に興奮しきり。
そして感じたのは素晴らしい演奏と歌に身を任せ、ただ身体を揺らす事の気持ち良さ。
これこそが音を全身で楽しむ音楽の真骨頂ではないのかと。
メンバー3人は勿論だが、サポートの5人が本当に素晴らしかった。角銅さんのエネルギッシュかつクールなパーカッションとコーラス。複雑なのに気持ち良くグルーヴするリズム隊の厚海さん&光永さん。トランペット・ギターを操りながら心地よいコーラスと楽しいダンスを披露する古川麦くん。そして一番惹きつけられたのが鍵盤とコーラスの小田朋美さん。演奏もコーラスも最高なんですが、何よりもそのキュートでファニーで目が離せないダンス。一発でファンになりました。
あれだけ楽しいライヴを体験しても、アルバムの感想が書ける気がしない。
というか、小難しい事考えないで良いんじゃないかなと思うのです。
ただただ気持ち良い音の波に身を任せて身体を揺らすだけで幸せなのだから。