2005年の秋、インディーズリリースされた1枚のミニアルバムの簡単なレヴューを書いた。
二十歳前後の4人の女の子によるユニットのCD。
世間的には、殆ど知られる事も無かった(それでも3千枚は売り上げたらしい)様に思うけど、その音は私好みで、よく聴いていた。
その彼女たちが、満を持してのメジャーデビューです。
ユニット名は“Missing Link”
4人の女の子は、ルックスのタイプも出身地も雰囲気も全くバラバラ。
でも、妙に統一感のある歌(笑)
圧倒的なスキルを誇る、という感じじゃない。
メチャメチャにアイドル適性がある感じでもない(失礼っ)
でも、一生懸命な前向きな姿勢が伝わる。
歌が好きなんだというキモチが解る。
ダンスもラップもこなすので、基本的にアッパーチューンが似合います。
王道のエレクトログルーヴ系なんかイイ感じです。
でも、デビューシングル「ツナガルキモチ」は心地いいミドルグルーヴ。
話題の“ナイス橋本”と、盟友“村カワ基成”のペンによる暖かい一曲。
大好きな“弦一徹”さんが弦アレンジしたストリングスが控えめながら印象的に切なさや温もりを演出します。
2回目のサビが終わってからの最後の1分強はホントに好きな部分です。
カップリングの「Party Tune」は、彼女たちの真骨頂。ラップとソウルフルなバックトラックが織り成すアッパーグルーヴ。自然と身体が揺れる。
3分辺りで聴こえる短いギターソロの音色が、これまた好みで(笑)
ベーシックアレンジとプロデュースは、ケツメイシや加藤ミリヤ、星村麻衣、BoAといった面々とのシゴトで知られるYAMAGIMAN。ちょっとだけ懐かしめのエッセンスを加えた、気持ち良いグルーヴチューンには定評があります。
彼女たちのやってる事は、革新的という訳ではない。
でも、新しい可能性を強く感じる。
まだまだ、新しい何かが出てきそうな気がする。
若年型ガールズユニットには、「短命」という宿命が付きまとうが、彼女たちにはそんなモノを乗り越えて行く意志があると思います。
これからも、ベタなポップさ加減を失わない様にしつつ(笑)、新しいステージに上っていくコトを期待します。