日本グルーヴチューン振興会

南波志帆『君に届くかな、私。』

今日も、先週のリリース分からのご紹介です。

今、ハマりにハマっている1枚。

南波志帆
『君に届くかな、私。』
2009/9/15リリース
LD&K
LRTCD 040
Kiminitodokukana 昨年の11月、強烈な印象を残すデヴューミニアルバムを放った“LD&K”の秘蔵っ子、志帆ちゃんのセカンドミニアルバムです。
前作のレヴューでも絶賛した、その魔法の様な歌声は健在。
キュートで瑞々しい上に、凛とした佇まいを感じさせる真っ直ぐなヴォーカルに磨きがかかってる(驚)

しかも、今回は曲の出来が前作以上と個人的には思っていて。
作詞は、全体のプロデューサーである矢野博康を筆頭に、キリンジの堀込高樹、コトリンゴ、ノーナリーヴスの西寺郷太、宮川弾、土岐麻子といった面々。
作曲は、矢野、堀込、西寺、宮川、コトリンゴにノーナの奥田健介というスタイリッシュポップの名手たち。

漂う空気感が素晴らしくて、思わず何度もリピートしてしまう。

西寺作品の「それでも言えない YOU&I」は、アルバム中でも少し手触りが違う曲なんですが、このハネるバックトラックと若干押し出しが強い志帆ちゃんのヴォーカルが実にイイ雰囲気なんです。ここから宮川作品の「じさくじえんど」への流れが素晴らしいです。
「じさくじえんど」は弦一徹のストリングスが美しいミドルグルーヴですが、サビのメロディとキュートなヴォーカルの絶妙なバランスが最高なんです。

ちなみに、堀込作品「プールの青は嘘の青」も名曲!
もうタイトルからして惹き込まれてしまう
正調キリンジ節を自分の世界に引っ張り込む志帆ちゃんのヴォーカルの吸引力たるや!
サビを聴いてると、自分の胸がキュッとしてしまうのが解る・・・・・

もう一つの宮川作品「7回目の遅刻」では、原由子を髣髴とさせる歌声を披露しています。
21世紀のシティポップと呼ぶに相応しいサウンドプロダクション(この曲も弦一徹ストリングスがイイ仕事してます)と、風の様に頬を撫でて走り去るが如き歌声。

矢野作品では「きっとすべては夜のせい」が秀逸。
渡辺シュンスケのピアノと奥田健介のギターをフィーチュアした疾走感溢れるバックトラックと、それに負けない志帆ちゃんの瑞々しい歌。

結局ね、全部いい曲なんですよ(笑)
捨て曲皆無、全編に亘って南波志帆の世界が構築されている。

前作のキャッチは“15歳にしか歌えない歌がある”でしたが、今回も“16歳にしか歌えない歌がある”のです。
それは、言い換えれば“南波志帆にしか歌えない歌がある”ということ。
この恐るべきティーンエイジャーが、それだけのポテンシャルを持っているということなのだと思うのです。

とりあえず、ガールズポップが好きなら聴いて損なし
迷ってるなら、思い切って聴いてみましょう。そして、その魅力にハマってみては?

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