さて、今年のマイベスト第2弾はミニアルバム編。昨年同様、フルアルバムとミニアルバムは別に考えるのが私流(って、そんな偉そうに…苦笑)。5曲~7曲を収録した2100円未満の作品の中から選びました。
5枚選ぼうと思ったのですが、どうしても7枚になっちゃったのでベスト7というコトで。ただし順位をつけてます。
では、第7位
☆『桜ヒラヒラ炎メラメラ』サラブレンド
メロディを大事にするタイプのフォーク・ニューミュージック直系ライヴバンドのファーストミニアルバム。「夕暮電車」「八月ブルー」といった勢いと美メロの融合が気持ちイイ曲が彼らの真骨頂だと思うが、ココで選んだ最大の理由は、タイトルナンバーに魅せられたから。このアルバム中、タイトルナンバーだけ明らかに浮いている(笑)。でも、この曲のホーンは最高!イントロのフレーズだけでノックアウトされました。
第6位
☆『サイレントフライト』サノトモミ
流線形というユニットにゲストヴォーカルとして参加していた都会派シンガーのソロ作。プロデュースは、その流線形のメンバーであり角松バンドや笹川美和との仕事でお馴染み、林有三氏。ジャケットからも雰囲気がビンビン伝わるアーバンテイストに溢れた1枚。シティポップスマナーにのっとったバックトラックとウィスパーなヴォーカルの組合せは、さながら大人のドライヴミュージック。ハイライトは小技効きまくりのユーミンテイストのアッパーチューン「追憶の鏡」。マジ堪らないっす、コレ(笑)
第5位
☆『adore』小谷美紗子
孤高のミュージシャンズミュージシャン、小谷美紗子が100sの玉田豊夢,山口寛雄とトリオを組んで生み出した“魂”の1枚。bloodthirsty butchersの田渕ひさ子もギターで参加している。ハッキリ言って、間違ってもキャッチーとは言い難い。多分、パッと聴いて「好きっ!」って言える人は少ないと思う。でも、このアルバムは外せない。彼女の“歌”のオーラの前には理屈は不要かもしれない。原田郁子曰く「胸を刺し、胸を撫でる」ヴォーカルを堪能すべき1枚。
第4位
☆『Ladymade』jenny01
ウィスパー系ヴォーカルとアーバンスタイリッシュポップの組合せが私のツボを突く1枚。サウンドメイクは、ベレイの奥原貢、メロウヘッドの深沼元昭、リトルクリーチャーズの鈴木正人といった職人を揃え、ウィスパーなヴォーカルはキュートでオシャレでちょっとセクシー(笑)。「Kiss of a clock」のメロウグルーヴ加減は絶妙で、この曲だけ何十回とリピートした(笑)けど、全く飽きない。4位に選んだ最大の理由が、この曲と言っても過言ではないな。ジャケのデザインも大好き!
第3位
☆『module』BEN thinks little of sneakers
たった2行のリリース情報に惹かれて、サイトの試聴一発で虜になったアルバム。ソウルやジャズのエッセンスを吸収しながら、メロウグルーヴを紡ぎ上げる彼らの手腕には今後も期待したいと思わせてくれるオーラがあります。歌うスネアやハイハットの音色、粋なギターのフレーズ、ドライヴするカッティング、スイート且つソウルフルなヴォーカル、ファンキーなベース、そしてフックの効いたメロディ。ノーナリーヴスやオリジナルラヴに通じるテイストを持った若手の登場に、いささか興奮気味だったり(笑)
第2位
☆『家出ノススメ』家出ノススメ/はなちんwithかおりん
24日の記事で書いたので、ココで改めて書く事も無いと思うんだけど(笑)
ライヴ会場だけで売ってる、インディーズとすら呼べない(失礼っ)自主制作盤。市販のCD-Rにマジックで手書きしたレーベルといい、手書きコピーの歌詞カードといい、500円という値段といい、余りにも中身の音楽とのギャップがありすぎる(爆)
強烈に歌うピアノとキャッチーなエッセンスを凝縮したメロディ、若干22歳の女の子が、こんな素晴らしい作品を作るという事実。音楽ってホントに面白い。とりあえず、ポップスフリークなら聴いてみた方がイイ。インパクトという点だけで言えば2005年のナンバー1。
第1位
☆『愛しいリズム』モダーン今夜
もう、コレは仕方ない(謎爆)。私が世界一愛するバンドだというコトを抜きにしても、このアルバムは今年だけでなくこれからも私の中で重要な位置を占める1枚。多分、由緒正しい評論家センセ(爆)みたいな人から見れば、「ココがちょっと…」「あそこがちょっと…」みたいな部分もあるのでしょう。でも、私はあえて絶賛します。だって、聴いててこんなに“幸せ”な気持ちになれる作品は、そうそう巡り合えないと思うから。11人のメンバー一人一人が印象的なフレーズを積み重ねて作り出す一体感、ココロ揺さぶるグルーヴ、アレンジのセンス、マキちゃんのヴォーカルの魔力、最初から最後まで大切で愛しい“音”の洪水。このアルバムに出会えて嬉しいと感じられる稀有な1枚。コレを措いて今年のベストは語れません。