半月以上ご無沙汰してしまいました。なかなか思った様に時間は上手く使えないものです(苦笑)
さて、本日の1枚はコチラ。
NONA REEVES
『FOREVER FOREVER』
2014/6/4リリース
Billboard Records
HBRJ-1012
日本が誇るポップマエストロ3人、西寺郷太・奥田健介・小松シゲルが送り出した傑作。それがこのアルバムです。
ここ数作のオリジナルアルバムの例に漏れず、全10曲・約44分というコンパクトに纏められた作品には、46分カセットにダビングしていた青春時代への愛を感じてしまいます。
往年の洋楽ヒッツの様な手触りと緩くグルーヴするビートが心地良い「ALWAYS ON YOUR SIDE」でスタートした本作は、ポップネスの塊の如き名曲「夢の恋人」で早くもテンションのピークを迎えます。“黄金のキャデラック”“夕焼けはヴェルヴェット”“ココナツの甘い香りにダッチロール”といったフレーズに思わずニンマリしてしまって。ギターの奥田氏のメロディメイカーとしての才が溢れるナンバーです。
そして、イントロのギター&シンセにノックアウトされてしまった「ガガーリン」も名曲。郷太氏のヴォーカルの素晴らしさが堪能できる上、ラスト1分半の演奏は至福の時間。古の財産を今に伝えるのは、こうすればいいんだというお手本の様な1曲。
他にもイイ曲が満載です。全盛期のクイーンに対する2014年・日本からの回答の如き「Jr.」や、80年代ブリティッシュサウンドのブラッシュアップ「Dr. Too Much」、サーフロック的ギターとGS風鍵盤にポップなメロディが素晴らしい「君はザナドゥ」なども良いのですが、個人的には5曲目の「高層ビル」が大好き過ぎる。
ニューヨークファンクテイストのスロウグルーヴが染みる・・・・・ホントに聴いてて心地良さがハンパない。派手ではないのにココロを掴むフックがあって実にオトナな名曲だと思うのです。
余談ですが、この曲を嵐に歌わせてみたい。何度も聴いてて、そんなコトを妄想してしまったり(笑)
とりあえず、彼らの音楽に対する愛と才能が溢れた素晴らしいアルバム。是非聴いてみて欲しいと思うのです。