今日の1枚は、リリースから3ヶ月を経過したコレ。
完全に後手後手にまわってます(苦笑)
多和田えみ
『LOVE&PEACE』
2008/7/23リリース
レーベル:techesko(AZEAL)
ディストリビュート:ソニー
QVCB002
アミューズが作ったレーベルからデヴューした、所謂“秘蔵っ子”(笑)のセカンドミニアルバム。
その実力は、現時点でも相当に高い水準にあるけれど、それ以上に感じられる無限の将来性に驚かされる。
何といっても、そのヴォーカルの魅力が素晴らしいです。
グルーヴフィーリング溢れるソウルフルな歌いっぷり。
心地よくスムースに伸びる上に、ココロに引っかかりを残す若干のスモーキーさを湛える声質。
どんなクリエイターが作った曲でも、自分の世界に引き込む意識の高さ。
実は、ファーストアルバムも買っているのですが、こっちをレヴューしようと思ったのは、その楽曲の充実っぷりにあります。
全5曲に関わるプロデューサー陣は、
・モンドグロッソの大沢伸一
・DJ KAWASAKI
・ジャズトロニックの野崎良太
・森俊之
・中島ノブユキ
なんて美味しいラインナップ(笑)
各曲について少しだけ。
大沢氏の手がけたオープニングチューン「FLOWERS」は、ヴァースからサビに至るまで華やかで無限の広がりすら感じる美しいメロディが最高。改めて大沢氏の腕を感じる一曲。
イントロのラテンタッチのピアノからストリングスに至るまで、一分の隙も無いグルーヴィさを醸し出す、DJ KAWASAKIの「INTO YOU」。
柔らかいホーンと、松本良喜によるコーラスアレンジが気持ち良すぎるミドルグルーヴ「eternity」。
沼澤尚のドラムに、山本拓夫のフルート&西村浩二のフリューゲルホーン&村田陽一のトロンボーンが乗っかる、アッパーなシティポップスチューン「MISERY」は森俊之渾身の名曲。個人的にはコレが一番好き。
最後は、中島ノブユキのアレンジによる山下達郎の「潮騒」カヴァー。「君の心は傷つきやすいから」のフレーズで聴かせるウィスパー気味のヴォーカルが、そのメロディと相まって“ヘニャヘニャ”ってさせる(笑)もう、一発ノックアウトです
全ての曲に、もの凄く魅力が溢れていて文句のつけ様が無い感じ。
逆に、コレを越えるのは並大抵のコトでは難しいんじゃ?なんて余計な心配をしたくなる。
今年のマイベストにセレクトすべき名盤だと思います。