6人組ガールズヴォーカルグループ、Buzyのファーストアルバム。プロデュースは“ak.homma”こと本間昭光。ポルノグラフィティの時と違って、ホントに好きなように(笑)やってる感じが好きですねぇ。さながら『本間ラボ』(謎)
當山奈央の低音を生かしたエッジの効いたアッパーチューンが楽しめる好盤だと思います。個人的には合格点は十分に。あと、本間氏独特の美味しいトコ取りサウンドメイクを“パクリ”だのなんだの言う輩がタマにいますけど、この点についても全面的に肯定します。このアルバム聴いてると、ホントに色んな要素が詰まってて、私はニヤニヤしっ放しなんですよ。
浜崎貴司氏が作詞を手がけた「あなたを愛す私を愛す」なんか大好き!イントロのギターは80年代産業ロックテイストで、字余り的歌詞を無理矢理巻き舌で持っていくAメロの感じから昭和50年代歌謡曲・ニューミュージックを彷彿とさせるサビの高揚感が最高に琴線に触れる。
ミディアムの「アシタ晴レタラ」なんかイントロ聴いた時、サンボーンの「ユー・アー・エヴリシング」とかホール&オーツの「ウェイト・フォー・ミー」が頭に浮かんだし、サビで“松たか子”テイストになるし(笑)
「Buzy」はガールズグループ系なら一度は通る感じの曲(謎)。アイドルポップスの王道って感じがこれまた好みで。
もちろん、ガールズグループのメジャーデビュー曲のモチーフが“鯨”かよ?と思った(笑)「鯨」やスマッシュヒットした「パシオン」あたりは本間サウンドの王道。カッコいいです。
ココには、80年代のゴージャスなポップスのテイストや昭和50年代の歌謡曲が持っていたイイ意味でベタなわかりやすさ、フックの効いたメロディや思わずニンマリしてしまう小技が詰まってます。
10年20年聴き継がれる作品か?と聞かれたらクエスチョンマーク(笑)
でも、ポップスという時代を切り取る道具としては十分に使えるモノになっている様に思えるのです。
アミューズという事務所が彼女達をどういう方向に引っ張っていくのか。彼女達には、それに応える潜在能力があると思います。
さし当って、今度は生音のアッパーを期待。生ホーンや生のスラップベースで聴いてみたいと思います。