
....アタシが小学生の頃から、ずっとウワサされて来た計画が、いよいよ現実のものとなってしまいました。
そう、実家の真上(!)を、自動車の運搬が主目的であるバイパスが通るのです。
実家は、退かなくてはなりません。
小学生の頃。
「絶対はんたいせなあかん、」と、架橋工事の反対を表明していた父でしたが、どういう訳か....その後30年近くも凍結状態。
ところが、この計画が、いよいよ現実のものとなってしまったのです。
ま、しかたないのかね、こう云うことって。

既に、道路を隔てた反対側には、橋脚が出来上がっていました。
とうに立ち退き、新しい家も出来上がっている、向こう側。
これは、前回実家に帰った時には、まだ、なかったよ。。
その奥の山々は、削られて。

母屋のすぐ裏にある、古い家屋....祖父も、晩年はここに寝起きして居りました。

いよいよ、取り壊しになるとのこと。。
ま、実際はね、ただの物置になっていたのですが....こう云うものは、ただ、だまって、悲喜こもごもだった歴史と、時の流れを、語りかけてくれるものです。
人は、忘れてしまう生き物。
そこにそのものがあるうちは、なんてこと無い、当たり前のものとして、捉えて居りますが....いったんなくなってしまうと....そこにどんな景色が広がっていたのか、すぐには思い出せなくなってしまうんですよね。

往時を忍ばせる、長屋。
ここは、筏師さんたちのご家族が、何世帯か、住まっていたのだそうです。
今回の帰省は、取り壊しのための方付けのお手伝いも、その目的のうちのひとつ。
とんでもない蒸し暑さの中、父と蚊取り線香ぶら下げて(笑)、方付けして、モノを燃し....ふたりとも軽い熱中症(爆)。
夏にやるもんでねぇよ、こんなん(苦笑)。
しかし。。
いろんなことを、アタシも、思い出します。

裸電球、今はすっかり見なくなりましたよね(笑)。
いまや電球といえば、、、LED(笑)。

なんと。
トイレの水ウケのパイプから....!
竹です、竹!
そして、この水受け、水入れ....!
覚えありますか?
したのボッチを押すと、水が出て来る仕組みの。。
母方のじぃちゃんちも、おトイレはボットン、そして、こんな手洗いが、取り付けられてました。
実家は、深く竹の根が張っている土台の上にあります。
ですから、こんなことも起こるのでしょう、ビックリですが(笑)。

破れた屋根。
思いっきり、雨漏りしてるよ(苦笑)。

どこからか、ヤブカラシ。。。
自然が、最強だと云う事、なのでしょう、やっぱり、ね。

窓の外を覆う、蔓。

祖父の遺品ばかり。。

水神様と、川石で出来た、お地蔵様。。
お地蔵様はね、体が弱く、お嫁に行かなかった大叔母さんのために、ひーひーじーちゃんが、こしらえてくれたものだとか。。。
深く根を張った竹薮のお陰で、夏場は、川からの水を竹の根っこがたっぷりと吸い込み、、いつもジメジメしていたと云う古い家屋。
ようやく父から聞いた話ですが....ウチは肺が弱い家系だったそうです。
曾祖父も、曾祖父の姉妹も、みな、若くして肺で命を落として来ていたのだそうです。。
湿気は、カビを呼びますよね。
カビって、胞子で増えるでしょう、ある程度のカビの胞子の浮遊は自然なことなのだそうですが....ひょっとしたら、カビの胞子が増えすぎていたことが、体調に影響していたのかもしれませんね。。。
川からの水を吸い込んだ竹の根の影響は、大きかったのかもしれませんね。。。
父が過ごした家屋でもあるのですから、壊すことが寂しいのは、きっと、だれよりも父でしょう。
父も、しかし、もうすっかり、じぃちゃんです。
いつの間にか、ね。
怒りっぽく、勝手な父も、気がついたら....もう、ね。
その分、アタシも、歳喰ってるってことよね(苦笑)。
東京に出てしまってからの時間は、どこかで立ち止まったまま、時折こうして、急に駒を進めるかのごとく....ココロにどっと、のしかかってくるのです。
先にも書きましたが....この工事が始まる前まで、実家の竹やぶでは毎年、ホタルを見ることが出来たんですよ!
ちょうど、うちのチビが生まれるという年、初めて母が気がついた、ホタル。
でも、工事が始まってから、パッタリ、見られなくなったそうです。。
夏空と、夏草の青の対比、そして、強くなった光が産み出す影が....よりいっそう、時の流れの重さを、鮮やかに、浮き彫りにしているようです。。。
そう、実家の真上(!)を、自動車の運搬が主目的であるバイパスが通るのです。
実家は、退かなくてはなりません。
小学生の頃。
「絶対はんたいせなあかん、」と、架橋工事の反対を表明していた父でしたが、どういう訳か....その後30年近くも凍結状態。
ところが、この計画が、いよいよ現実のものとなってしまったのです。
ま、しかたないのかね、こう云うことって。

既に、道路を隔てた反対側には、橋脚が出来上がっていました。
とうに立ち退き、新しい家も出来上がっている、向こう側。
これは、前回実家に帰った時には、まだ、なかったよ。。
その奥の山々は、削られて。

母屋のすぐ裏にある、古い家屋....祖父も、晩年はここに寝起きして居りました。

いよいよ、取り壊しになるとのこと。。
ま、実際はね、ただの物置になっていたのですが....こう云うものは、ただ、だまって、悲喜こもごもだった歴史と、時の流れを、語りかけてくれるものです。
人は、忘れてしまう生き物。
そこにそのものがあるうちは、なんてこと無い、当たり前のものとして、捉えて居りますが....いったんなくなってしまうと....そこにどんな景色が広がっていたのか、すぐには思い出せなくなってしまうんですよね。

往時を忍ばせる、長屋。
ここは、筏師さんたちのご家族が、何世帯か、住まっていたのだそうです。
今回の帰省は、取り壊しのための方付けのお手伝いも、その目的のうちのひとつ。
とんでもない蒸し暑さの中、父と蚊取り線香ぶら下げて(笑)、方付けして、モノを燃し....ふたりとも軽い熱中症(爆)。
夏にやるもんでねぇよ、こんなん(苦笑)。
しかし。。
いろんなことを、アタシも、思い出します。

裸電球、今はすっかり見なくなりましたよね(笑)。
いまや電球といえば、、、LED(笑)。

なんと。
トイレの水ウケのパイプから....!
竹です、竹!
そして、この水受け、水入れ....!
覚えありますか?
したのボッチを押すと、水が出て来る仕組みの。。
母方のじぃちゃんちも、おトイレはボットン、そして、こんな手洗いが、取り付けられてました。
実家は、深く竹の根が張っている土台の上にあります。
ですから、こんなことも起こるのでしょう、ビックリですが(笑)。

破れた屋根。
思いっきり、雨漏りしてるよ(苦笑)。

どこからか、ヤブカラシ。。。
自然が、最強だと云う事、なのでしょう、やっぱり、ね。

窓の外を覆う、蔓。

祖父の遺品ばかり。。

水神様と、川石で出来た、お地蔵様。。
お地蔵様はね、体が弱く、お嫁に行かなかった大叔母さんのために、ひーひーじーちゃんが、こしらえてくれたものだとか。。。
深く根を張った竹薮のお陰で、夏場は、川からの水を竹の根っこがたっぷりと吸い込み、、いつもジメジメしていたと云う古い家屋。
ようやく父から聞いた話ですが....ウチは肺が弱い家系だったそうです。
曾祖父も、曾祖父の姉妹も、みな、若くして肺で命を落として来ていたのだそうです。。
湿気は、カビを呼びますよね。
カビって、胞子で増えるでしょう、ある程度のカビの胞子の浮遊は自然なことなのだそうですが....ひょっとしたら、カビの胞子が増えすぎていたことが、体調に影響していたのかもしれませんね。。。
川からの水を吸い込んだ竹の根の影響は、大きかったのかもしれませんね。。。
父が過ごした家屋でもあるのですから、壊すことが寂しいのは、きっと、だれよりも父でしょう。
父も、しかし、もうすっかり、じぃちゃんです。
いつの間にか、ね。
怒りっぽく、勝手な父も、気がついたら....もう、ね。
その分、アタシも、歳喰ってるってことよね(苦笑)。
東京に出てしまってからの時間は、どこかで立ち止まったまま、時折こうして、急に駒を進めるかのごとく....ココロにどっと、のしかかってくるのです。
先にも書きましたが....この工事が始まる前まで、実家の竹やぶでは毎年、ホタルを見ることが出来たんですよ!
ちょうど、うちのチビが生まれるという年、初めて母が気がついた、ホタル。
でも、工事が始まってから、パッタリ、見られなくなったそうです。。
夏空と、夏草の青の対比、そして、強くなった光が産み出す影が....よりいっそう、時の流れの重さを、鮮やかに、浮き彫りにしているようです。。。
あんなに大きな橋脚があっという間にできてしまいました。
おじい様が感じた越戸ダムができるときと同じ気持ちでしょうね、きっと・・・。
もっと自分に力があればなぁと・・・。
いやいや、そんな(汗)。
でも、本当に、あっという間に出来上がったんですね。。
もの凄いスピードで、本当に、ビックリしましたよ。
いいのかわるいのか....でも、ホタルが消えたことは確かなのです。。