...初めて東京に出てきた4月の終わり。
そう、夕焼けの綺麗に見える場所を探してさまよっていた頃です。井の頭公園で日が落ちて...一気に辺りが暗くなってきて、なんだかとても寂しい気持ちになり、帰ろうと思ったその時。森の中で何やら光るものが見えて...。
思わず近寄ってみると...それは、昼の明かりを吸い込んで、ほんのり蛍光色を発しながら静かに咲いているこのお花だったんです。よく見ると、そこにはこのお花がたくさん咲いていて。薄暗い森の中にひっそり咲いているのであまり目立たないですが...大抵の場合、こうして群生してますね。
不思議なお花で、夕暮れにみると...本当にぼんやり光っているように見えるのです☆
話を戻して(笑)。
当時はね、今のようにインターネットもないし、電話も固定電話でしょう。遠距離になると電話代もガンガンかかるし...
誰かに電話をすることもなく、代わりに...よく、絵ハガキや手紙を書いてました。
期待いっぱいで東京に出てきた頃でしたが、その期待とは裏腹?の孤独感に、ほんとうに、毎日向かうものもなく、よく筆をとったのです。トイレも共同の風呂なしアパートに戻ると...いつも郵便受けをみるのが最初にすることで、誰かからの手紙を待ち焦がれていました☆
このヒメシャガに出会った日は、帰ってすぐ、その高揚感のまま、母の日の絵手紙を描きましたわ。墨汁を使って、こんな感じだったかなとか思い出しながら。。。
植物の本も持っていなかったし、検索もできないしね(笑)。記憶を頼りに、です。
花だけに色をつけたんだけど...その絵がとても寂しそうに見えて仕方なかったと、母からのちに手紙がきましたね(苦笑)。
吉田松蔭さんではないですが...
親を思う気持ちよりも...親が子を思う気持ちの方がずっと大きく深いものなんですよね。
花の季節が巡ってくると、毎年ひとつ、またひとつと、そうだったのか...あの時ぼくは、そのときあの人は...こんなきもちだったんだ...なんて、気付かされるような気がいたします☆
...そんなこんなで...ほろ苦い記憶と結びついて...この花は、一際思い出深いお花だったり、するんですね。
いい季節になりました☆
一瞬、別世界にきたんちゃうかなと思いますよね
携帯の無い時代のほうが寂しさが大きかったかもしれませんが、手紙やはがきのほうが嬉しさは大きいですよね^^#
ほんと、光ってるのを発見した時はびっくりしたもんです(笑)。
う~ん、おっしゃるとおり。。
ほんと、やっぱりこう、手のぬくもりいうか...そういうの、大切にしたいですよね、本当に。。
ブログですら...便利なフェイスブックに変わってしまってますもんねぇ(苦笑)。
時間を振り返る間もなくながれてゆくって感じです。。。