ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

夏バテ予防には発酵食品とスパイス

2024-08-14 21:41:35 | 医療健康
夏バテ予防は、温かいものを食べて、発酵食品とスパイスを種類多く使いましょう。
食欲が無ければ、お粥に梅干や漬物、お腹が冷えたら甘酒や味噌汁、粕汁がお薦めです。
その他、ニラ、にんにく、ゴーヤは古来から夏バテ防止食品です。
にんにくの酢漬け、味噌漬け、醤油漬け、シソ鰹漬けは臭くなく疲労回復効果バツグンです。
そして食欲減退時にはスパイス。
スパイスと言われるとご年配の人は何があるのかね?と思う人がいると思います。
日本でもスパイスは昔から山椒、ワサビ、生姜、ゆず、胡椒を使用していました。
唐辛子が使用されたのは江戸時代からです。
日本では唐辛子が入ってくる前は、うどんに胡椒を入れていたそうです。
今でもお蕎麦屋さんで柚子胡椒を出す店があります。
様々なスパイスは戦後、特に1960年代から多用される様になりました。
胡椒は754年に鑑真が持って帰ったとされるものが正倉院に残っていると言われています。
2500年以上の歴史がある胡椒は、強力な殺菌・抗菌作用が特徴で、冷蔵技術が未発達であった中世においては、料理に欠くべからざるものでもあり、大航海時代に食料を長期保存するためのものとして極めて珍重されました。
ヨーロッパの様々な料理に使われていて、その影響を受けた様々な料理でも使われています。
このため、インドへの航路が見つかるまでは、ヨーロッパでは非常に重宝されていました。
取引には、金と胡椒が同重量で交換された時代もあったそうです。
胡椒は主に2種類に分かれます。
ブラックペッパー(黒胡椒)とも呼ばれ、胡椒の木から取れた未熟な実を乾燥させたものです。
世界中のどんな地域を旅しても、塩の隣にブラックペッパーの小瓶が並んでいると言われています。
強い独特の風味があって、特に牛肉との相性が良い様です。 
ホワイトペッパー(白胡椒)は、完熟してから収穫した後、乾燥させた後に水に漬けて外皮を柔らかくして剥ぎます。
ホワイトペッパーは、マイルドで魚料理等と相性が良いです。
辛味料は、免疫力を高めて発汗、脂肪代謝も促進してくれます。
スパイスには、発汗解熱作用のある物、咳止め作用、悪酔い予防、催眠作用、口臭防止、殺菌作用、下痢止めなどの整腸作用、視力強化、ビタミンCを含む物、乳汁分泌を促す物などがあり、西洋の民間薬や漢方でもつかわれています。
特に夏のお勧めは「ターメリック」カレーを食べると腸内発酵が促進されて体内水素量が増加し、活性酸素を除去します。
生体ガス(体内ガス)中の水素は腸内細菌が食べ物を発酵させる際に増加します。
1gの炭水化物が腸内細菌で発酵すると 150~200ccのCO2(二酸化炭素)と50CCの水素ガスを作ります。
実は皆さんが呼吸で吐き出す炭酸ガスは、50%が腸で作られたものです。
腸管から吸収された水素は呼吸から14%排出されています。
その他、皮膚から排出される水素ガスもありますから、腸で発酵して造られた水素の約80%が体内で消費されています。
それが活性酸素を除去して遺伝子や細胞を守っています。
腸内発酵を助ける食品としては、乳酸菌の餌になる玄米やご飯を食べないと、小腸の乳酸菌が増えません。そして発酵を促進する物質は糠漬けやキムチ、白菜の塩漬けなどに含まれる乳酸菌発酵物質です。
白菜の塩漬けを買って来たら、直ぐに食べずに数日間置いておくと発酵が進み、乳酸菌発酵物質の含有量が増えます。
発酵が進むと賞味期限が過ぎても腐敗する事はありません。
小腸の腸内細菌の発酵が進むと大腸の腸内発酵も促進させます。
そこにフラクトオリゴ糖やビートオリゴを摂取すれば、大腸上部のビフィズス菌が増え、更に大腸下部の水素生成菌(スーパー善玉菌)が増えます。
スーパー善玉菌とは・酪酸菌のクロストリジウムブチリカムやバクテロイデスです。両方ともフラクトオリゴ糖やビートオリゴを餌に増殖し、水素ガスを作ります。
健康な人の腸内では、1日10ℓもの水素ガスを作っています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 熱中症のリスクを高める医薬品 | トップ | 腸内善玉菌は乳酸菌、ビフィ... »

コメントを投稿

医療健康」カテゴリの最新記事