馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌08.15錆びた森

神社のうらに
捨てられた機械の
錆びた森がある
となりの城跡に登って
空から見てみると
鉄のパイプやコードが
人体のようにからんでいる
知らない人たちが
歩いている
ここで血を洗ったという
落ち武者の池
激しい雨になった
泥と油で歩きにくそうだ
霧も出てきた
ながい嘴の鳥たちが群れている
動物はいない
ツタがからんでいる
村の伝説が
白い煙になって流れている
機械も森も
龍神サマも錆びたまま
滝に
落ちている


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