小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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給食に「天地人メニュー」

2009年01月19日 10時45分44秒 | 小千谷(新潟)
子供たちの通う小千谷小学校では今週の給食は「天地人メニュー」なんだそうです
うちの子どもたちは先週から「天地人鍋♪天地人鍋♪」とその話ばかりして楽しみにしていました。

給食だよりによると
月 南魚沼編(兼続生誕の地)
火 会津編(徳川家康に直江状を送った地)
水 上越編(兼続が上杉謙信と出会い、義の薫陶を受けた地)
木 与板編(お船と結婚し、直江家を継いだ地)
金 栃尾編(上杉謙信が6年間栃尾城に居城した地)
と日替わりで兼続にゆかりのある土地のメニューの給食が食べられるとか。
いいないいなぁ~。

ちなみに今日の南魚沼編の献立は
○車麩の揚げ煮
○きりざい
○きのこじる
○ごはん
○牛乳
ですが、
「きりざい」というのは納豆に野沢菜つけやたくあんなどの漬物を刻んで混ぜ合わせた料理なんだそうです。
「切って」混ぜるおそう「ざい」だから「きりざい」というんだって。

なんだかんだ言って「天地人」毎週見ております。
「わしはこんなところにきとうはなかった!」
幼少の兼続(与六)役を演じている子役の男の子。
かわいいよね~~~~。
ブレイクしそうな予感。

上杉謙信役の阿部寛。
スゲー貫禄。
与六に近づいて「気に入った。」というシーンが圧巻だった~。
演技とはいえあんなふうに鎧着たあべちゃんが近づいてきてほっぺギュッってつかまれたらこわくて泣き出しそうだよ~。

「容疑者Xの献身」の草薙刑事(=北村一輝さん)も上杉景勝役で出演されてるし、妻夫木クン(兼続役)との掛け合いもなかなかおもしろい。

しばらくはこの「天地人ブーム」続きそうだね。

1.17

2009年01月19日 01時51分25秒 | 新潟県中越大震災・地震
おとといは『1.17』だった。
あの大きな地震から14年。
家族でテレビのニュースを見ていたら当時の映像が流れた。
みんな黙って見ていた。
親が説明するわけでもなく、子どもたちがなにか質問するわけでもなく・・・。
ちょっと独特の空気が流れたように感じた。

神戸のメモリアルパークで黙祷を捧げる方が涙をぬぐいながらテレビの取材に応じて言う。
「忘れてはいけない。」と。
そのコメントに合わせるようにドンとテロップが出る。
「忘れてはいけない。」

なんだか妙な違和感を感じてしまうのはなぜなんだろう。

おとといはネットのトピックでも阪神淡路大震災の特集が組まれ、動画が公開されていた。
当時は多忙でテレビなどあまり見られなかったので、ついついクリックして見てしまった。
でも・・。
あまりの生々しさに2-3本見たところでつらくなり、右上の「×」印を押してサイト自体を閉じてしまった。

新潟県中越大震災から4年と数ヶ月が経つ。
ちょっとしたことで泣いたり怒ったりといった感情の起伏が激しかった時期は過ぎ、精神的にも安定してきた。

あれだけのことがあったんだもの。
大震災を体験した人はそのときのことを忘れることなんてできない。
だから。
「忘れてはいけない。」っていういいまわしに違和感を感じるんだと思った。

ささくれだったものがちょっとずつ削り落とされてなだらかになっていくっていうのかな。
被災者やその関係者にしてみれば、精神的な風化だって必要かもしれないな、って思う。
震災は決して忘れられないけど、できれば思い出したくない、というか。
そっとしてほしいというか。

17日深夜の福山雅治のオールナイトニッポン「魂のラジオ」では、阪神淡路大震災で亡くなられた当時中学生だった女の子のために、福山ファンだったという彼女が大好きだった『恋人』を福山が生でアコースティックギターで弾き語りしてくれた。
泣いた。

こうして生き永らえさせていただいていることに心から感謝したい、大切な人を大切にしたい、朝をふつうに迎えられることに感謝したい。

そんなことを思った私の『1.17』でした。