三方五湖(福井県美浜町・若狭町)
石を打とうとして、落としてしまうことがある。あるいは、袖が碁盤にふれて石がグジャグジャになってしまうこともある。
元に戻せるか?
戻せない場合どうするのか、ネットで調べてみた。
あってもよさそうなものだが、そう云う事例はなかった。
私の碁歴にも何回かある。
ほとんどは、『元の配石とは違うようだが、しかたない』で「手打」ちになる。どうしても、両者納得しないこともある。そういうときは、将棋の「千日手」のように、打直しするしかない。
直近のところを崩したのか、何手も前に打った所を崩したのかによっても再現のむつかしさが違う。
先日もそういうことがあった。袖が石にふれて盤上の石が崩れた。崩れた所はず〜と前に打った所。相手が、「こんな感じだった」と直す。「いや、何か違うようだ」と、自分。
そこで、一手ずつ相手の同意を得ながら進めてみた。
私がこうカカった : (うん、そうだ)。それに対して、貴方はこう打った :(そんな手打ったかな〜)。当然こう来ると思ったのに違う所に打ったので、よく覚えている : (そうかな〜、まっ、いいや)。こんな調子で一手ずつ再現して行ったら、見事、直すことができた。
今まで、何で、こんな簡単なことが出来なかったのだろう。
常識的にいえば着手の動機を覚えていないことだ。じゃ、今は覚えているのかと云えば、、、今でも、何手も前の動機なんて覚えていない。
しかし、その時の情況の一部でも思い出すと、イモヅル式にたどって行ける。
進歩したのではない。年季のせいだと思っている。