えびみそのタイ冒険

2020年末にタイに移住し、自分と向き合う毎日を送る45歳の青年"えびみそ"の物語。

#15 向き合い方

2021-11-08 23:34:23 | 日記

以前に、鬱病について書いたが、かれこれもう45歳なので、付き合い方についてもう何となく分かっている。

 

鬱病というのは、波だ。

波がやってくる。

盛り上がる波と、へこむ波。

それだけのことだ。

 

盛り上がっているときには、自分も乗っていて、あまり思い悩むことなく色々なことが進行する。

行き過ぎると、いわゆる「躁」の状態になってしまうが、色々と人生経験を積んで、この人生の相棒と過ごす時間や回数が増えて来ると、あまり行き過ぎないようにしようというブレーキも掛けられるようになってくる。

 

しかし、問題は「鬱」のへこんだ状態だ。

これは回避しようがない。

とにかく、気持ちが沈んでしまう。

特に理由はないのだ。

ただ、自分が世界でたった一人のような気がして、うまく前に進めなくなる。

 

自分の人生の意義が分からなくなる。

過去の過ちを責める。

目的が分からなくなる。

どちらに進んだら良いのか分からなくなる。

何かとの繋がりが感じられない。

未来に希望が感じられない。

 

ただ、それだけなのだ。

 

それを、学ぶ。

そして、沈む時期があれば、必ずいつか浮かんでくる時が来る。

夜があれば、夜明けもある。

それも、経験から分かるのだ。

 

冬があれば、春も来る。

僕は秋が苦手だが。

 

秋が苦手な僕は、やはり長めに苦しむ質である。

冬を越えないと、春が来ないからだ。

 

夕方から夜にかけて、苦手だ。

比較的、朝が得意。

夕方、暗くなりかけると、とても寂しくなる。

45歳にもなって。

 

でも、いつかは浮かんでくる時が来る。

だから、待てばいいのだ。

 

そんな時は、ただ、本を読んだり、

静かなジャズ音楽を聴いたり、

大学院のテキストを読んだり、

YouTubeでひたすら子猫の動画を観たり、

シャツにアイロンをかけ続けてみたり、

こうやって日記を書いたりしていればいいのだ。

 

そうやって、大人になった僕は、時間をやり過ごすことができる。

 

実はこうしている今も、

なんとなく沈んでいる。

 

だから、ジャズをかけてみた。

だから、自分の今の気持ちを日記に書いてみた。

だから、彼女のLINEメッセージを疎ましく思いながら、ちゃんと返信してみた。

だから、コーヒーを沸かして飲んでみた。(夜だけど)

だから、シャワーを浴びてみた。

 

そうやって、向き合っていくのだ。

自分と。