アミノ酸価Amino acid value あみのさんか
たんぱく質の栄養的価値を表す指標のひとつで、構成するアミノ酸の割合によって栄養の価値が決まるという考えに基づく。人に必要なアミノ酸のパターンを基準として、それと比較し、比較するたんぱく質のアミノ酸がどれだけ不足か、満たされているかを数値で表す。
アミノ酸スコアAmino acid scoreともいわれている。体内で合成されない必須アミノ酸を一定の水準で含んでいる食品をアミノ酸スコア(アミノ酸価)が高いと評価している。数値は、最も不足しているアミノ酸の割合で%で示し、第一制限アミノ酸の割合とする。
理想的アミノ酸のパターンとしてWHOによる必須アミノ酸の成人向け1日当たり推奨摂取量は、必須アミノ酸体重1kg当たり(mg)、イソロイシン20、ロイシン39、リジン30、メチオニン + システイン10.4 + 4.1 (合計15)、フェニルアラニン + チロシン25 (合計)、トレオニン15、トリプトファン4、バリン26、ヒスチジン10mgであり3歳以上の子供向けでは成人向け摂取量より10%-20%ほど多く、0歳児では成人向け摂取量より150%程度になる。必須アミノ酸をバランスよく含む食物ほどスコアが高いという。食品単体ではなく、食事という視点からでは一日のうちの食品中のアミノ酸を合計したものでバランスがとれればよい。そのため、単体ではバランスの悪い穀物と豆、野菜も、動物性たんぱく質との組み合わせでバランスがよくなる。日本食品標準成分表』の五訂では1985年版 WHO/FAO/UNU(世界保健機構/国際連合食糧農業機関/国際連合大学 United Nations University )によって発表されたアミノ酸スコアを採用している。
アミノ酸スコアは、精白米65、大豆100、ほうれん草50、小麦粉は44、動物性たんぱく質(鶏卵・牛乳・畜肉類[豚・牛]・鶏肉 ・魚類)100としている。
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