赤藻屑 あかもく
ホンダワラ科、北海道以南に分布する。ホンダワラの仲間の一年草、褐藻類の海藻で、大きいものは全長5m。ギザギザとした葉で、細長い気胞の先にも同じような形の葉を持つことが特徴的。
特に東北地方では欠かせない海藻として人気があり新潟県や秋田県ではナガモやギバサ、ナガラモとも呼ばれ、みそ汁や酢の物などで食べられている。地域によっては食用とすることはなく船のスクリューに絡みつき、厄介物としていたが近年では、養殖がおこなわれ健康食品としての人気も高い。
春から夏の4月中旬~5月中旬にかけて漁が行われ海面を漂う流れ藻を採取し生殖器ができる春に食用にしている。細かく刻んで熱湯をかけた後かき混ぜると、オクラのようなぬめりがあり味付けし熱々のご飯にかけると美味しい。乾物で土産品としての販売をするようにもなった。
100g中でエネルギー19kcal 水分88g たんぱく質1.7g 脂質0.4g 炭水化物7.6g 食物繊維(総量)5.5g 灰分2.4g ナトリウム550mg(塩分相当1.4g) カリウム1,165mg カルシウム107mg マグネシウム91mg 鉄1.6mg 亜鉛0.7mg 銅0.06mg マンガン0.28mgを含む。
中国では海藻といえばホンダワラ類を指し、古くから漢方や薬膳料理に用いられる。
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初版2021-04-24